「第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞2,000作品が決定!最高位は14歳「花鳥風月」題材 | RBB TODAY
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「第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞2,000作品が決定!最高位は14歳「花鳥風月」題材

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「第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞2,000作品が決定!最高位は14歳「花鳥風月」題材
  • 「第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞2,000作品が決定!最高位は14歳「花鳥風月」題材
  • オンライン発表会「開会の挨拶(いとうせいこう氏による講評)」
  • 木村 稀々香(きむら ののか)さん
  • 弓削田 恵理(ゆげた えり)さん
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 伊藤園は24日、「第三十二回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞作品2,000句を決定。応募者539,140人、 応募句2,057,963句という過去最多の応募数の中から、滋賀県野洲市の木村稀々香(14歳)の作品「花鳥風月私はここに海入れる」が 最高位の文部科学大臣賞に選ばれた。

 毎年、入賞作品は「お~いお茶」商品パッケージに掲載されて発表される「お~いお茶新俳句大賞」。文部科学大臣賞に輝いた木村さんの作品は、次の通り。

「花鳥風月私はここに海入れる」

 木村さんはこの句について、「俳句を作る前に『花鳥風月』という言葉を聞き、良い言葉だなと思い、綺麗な海を連想しました。 海も自然界の美しい景物のひとつだと思ったからです。また海外にもたくさん美しい海があり、外国の人にも『花鳥風月』という言葉を知ってもらうきっかけになったり、これからもっと海をキレイにしていかないと、と思ってもらえるようにこの俳句を作りました」と語っている。

 オンライン発表会に登壇した安西篤氏は、同句に対する選評として「『花鳥風月』とは、和歌以来の伝統的季語で、竪題季語(月・雪・花・時鳥・鷹・鹿・紅葉)とも言います。ですから海を入れることは本来できないのですが、ここは作者の想像力で、海を入れてみたい、私ならそうすると言うのです。たしかに日本のような四海海の島国なら、そういう発想があって当然でしょうね。でもここは、 文化遺産としての季語の定義ですから、あくまでも作者の想像の世界の、若々しいこころのはばたきとしておきましょう。だからこそこの句が面白いのです」としている。

 また、金子兜太賞は、埼玉県坂戸市の弓削田恵理さん(36歳)の作品「ぬか床に太古の祖母が住みにけり」に決定。ほか、各部門の大賞は次のとおりとなっている(※俳句、氏名、年齢、居住地の順)。

【小学生の部(幼児含む)】 応募総数524,410句
「著ぶくれてやる氣出るのを待つてゐる」
武田奈々さん、11歳、兵庫県宝塚市

【中学生の部】 応募総数515,872句
「冬の昼リモートワークの父の声」
舞床迅斗さん、14歳、神奈川県川崎市

【高校生の部】 応募総数858,408句
「君の青を枯野に転写してくれないか」
馬越大知さん、17歳、愛媛県今治市

【一般の部A(40歳未満)】 応募総数46,591句
「リュックから飛び出す葱(ねぎ)のこころざし 」
皆川大那さん、22歳、京都府京都市

【一般の部B(40歳以上)】 応募総数78,761句
「名月やきれいな音のでる薬缶(やかん)」
冨田洋美さん、55歳、奈良県奈良市

【英語俳句の部】 応募総数30,434句
「Long-distance running
I don't want to do it
Long-distance running」
(訳)長距離走 ぼくはやりたくない 長距離走
宮地慶さん、12歳、愛知県日進市

【新俳句フォトの部】 応募総数3,487句
「けど明日は光の中の古写真」
西島千尋さん、32歳、静岡県裾野市

※お詫びと訂正:初出時、安西篤氏のコメントがいとうせいこう氏のコメントとなっていました。ここにお詫びし、訂正いたします。
《KT》
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