丸の内でソフトバンクの自動運転バスに乗ってきた!乗り心地は… | RBB TODAY

丸の内でソフトバンクの自動運転バスに乗ってきた!乗り心地は…

 ソフトバンクグループのSBドライブは22日、東京 丸の内で自動運転バスの一般試乗会をおこなった。

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SBドライブは22日、東京 丸の内で自動運転バスの試乗会を開催。一般参加者を乗せて、オフィス街の石畳を往復した
  • SBドライブは22日、東京 丸の内で自動運転バスの試乗会を開催。一般参加者を乗せて、オフィス街の石畳を往復した
  • シンメトリーの構造で、どちらが先頭でも走行できる。車両には合計8つものセンサーを搭載している
  • 乗降中はドアが大きく開く。吊革もあり、最大で15名まで乗車が可能
  • フロントガラスの上に設置されている3Dセンサー
  • ディスプレイには行き先のほか発車、停車、乗降中などのステータスが表示される
  • テープカットにのぞむ、ソフトバンク 代表取締役副社長兼COOの今井康之氏(写真中央の人物)ら
 ソフトバンクグループのSBドライブは22日、東京 丸の内で自動運転バスの一般試乗会をおこなった。ハンドルのない電気自動走行車「NAVYA ARMA」(ナビヤ アルマ、仏Navya製)を用いたもので、10名前後の一般参加者を次々に乗せ、オフィス街の片道100mの石畳を最高時速約5kmで往復した。

SBドライブは22日、東京 丸の内で自動運転バスの試乗会を開催。一般参加者を乗せて、オフィス街の石畳を往復した
一般参加者を乗せて、オフィス街の石畳を往復した


■NAVYA ARMAとは?

 NAVYA ARMAはGPSとLIDAR(ライダー)の組み合わせで車両の位置情報を取得しながら自動走行できるのが特徴。誤差が数cmという高精度のRTK-GPSを使っており、またLIDARセンサーで周囲にレーザーを照射することで地形を読み取りながら走行する。関係者によれば、世界25か国で60台が走行中で、これまで10万人以上が試乗したという。

シンメトリーの構造で、どちらが先頭でも走行できる。車両には合計8つものセンサーを搭載している
シンメトリーの構造で、どちらが先頭でも走行できる。車両には合計8つものセンサーを搭載している


 しかし試乗会がおこなわれたのは、丸の内のオフィス街。高層ビルが立ち並ぶ地形のために反射波が生じ、GPSの精度が落ちてしまうということで、試乗会ではGPSは使わずにLIDARのみを使用して走行することになった。「走るルートをあらかじめマッピングした上で、実際に走りながら差異がないか確認している。差異があればそれは障害物なので避ける判断が自動でおこなわれる。これは自動運転バスが実用化されたときにもあり得るシチュエーション。今回は、その実証実験も兼ねている」と説明した。なおデモでは、歩きスマホをしている歩行者が自動運転バスの前に飛び出してしまった、というシチュエーションでも実証実験がおこなわれた。

乗降中はドアが大きく開く。吊革もあり、最大で15名まで乗車が可能
乗降中はドアが大きく開く。吊革もあり、最大で15名まで乗車が可能


 筆者も実際に試乗した。乗客の乗降が済んだことを確認すると自動でドアが閉まり、次のバス停まで走り出すNAVYA ARMA。走行音は静かだが振動はそれなりにあり、また低速ながらも慎重に加速・減速を繰り返すために、スムーズな走行とは言えない印象だった。このあたり、まだ改善の余地がありそうだ。



■自動運転のメリットは?実用化の目処は?

  ソフトバンク広報に話を聞いた。NAVYA ARMAを所有しているSBドライブでは、これまでに2回(7月に東京都芝公園にて、10月に北海道上士幌町にて)試乗会をおこなってきた。今回は、最先端技術に感度の高いビジネスパーソンへのアピールも狙って丸の内の仲通りを選んでいる。様々な企業が集積している丸の内という土地柄もあり、企業間の新たなコラボが生まれる可能性にも期待している様子だった。

 自動運転バスの実用化の目処について聞くと「公道を走らせるには、道路交通法の整備が必須。政府によれば2020年までに法律が整備される見込みなので、我々はそれに合わせて開発を進めていく。一方で閉鎖空間なら法律に依存しない。テーマパーク、大学のキャンパス、工場の敷地内などで、早ければ来年にも導入を開始できるところがある」との見方を示した。実際、フランス本国ではすでに原子力発電所の敷地内に導入されているという。

フロントガラスの上に設置されている3Dセンサー
フロントガラスの上に設置されている3Dセンサー


 自動運転バスの導入メリットについて聞くと「たとえば地方の公共交通では、ドライバー不足、またドライバーの高齢化といった問題を抱えている。そこで自動運転バスを提供すれば、交通機関の事業者にとっては人件費を削減でき、路線も維持できるメリットがある。また地域にお住まいの方にとっては移動手段が増える。交通弱者のシニアの方が気楽に動けるようになれば、経済効果が期待できるし、街や村の活性化にもつながる」と解説した。

 SBドライブでは、ITの力を使って移動サービスの提供に必要なソリューションを整えていく。具体的には、車内のインフォメーション、および車内のエンタテインメント、車両の運行管理システム、料金の決済システムなどを1つのパッケージにしてバス事業者、または自治体などに提供していくイメージを抱いているという。

ディスプレイには行き先のほか発車、停車、乗降中などのステータスが表示される
ディスプレイには行き先のほか発車、停車、乗降中などのステータスが表示される


■自動運転で生活の向上を支援

 一般試乗会に先立ちおこなわれたオープニングセレモニーには、ソフトバンク 代表取締役副社長兼COOの今井康之氏らが登壇した。主催者挨拶で今井氏は「ソフトバンクでは最先端のテクノロジーを活かしながら、人々の日常生活を向上させるような支援ができるのではないかと考えている。自動運転にはAI、IoT、ロボットなど、最先端のテクノロジーすべてに関わってくる技術が必要となる。こうしたテクノロジーを活かしながら、将来の日本をつくりあげていけたら。今後とも、社会インフラの構築にIT技術を活用していきたい」と話していた。

テープカットにのぞむ、ソフトバンク 代表取締役副社長兼COOの今井康之氏(写真中央の人物)ら
テープカットにのぞむ、ソフトバンク 代表取締役副社長兼COOの今井康之氏(写真中央の人物)ら



【連載】最新iPhoneを使いこなす
《近藤謙太郎》

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