新10.5インチ「iPad Pro」は買いなのか?9.7インチ機ユーザーが品定め 3ページ目 | RBB TODAY
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新10.5インチ「iPad Pro」は買いなのか?9.7インチ機ユーザーが品定め

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iPad Pro 10.5インチと9.7インチの実力を徹底比較
  • iPad Pro 10.5インチと9.7インチの実力を徹底比較
  • iPad Proに今までなかった10.5インチのモデルが登場
  • 画面は大きくなったが、本体サイズは9.7インチから大きく変わらない
  • 10.5インチの上に9.7インチを重ねてみるとサイズの違いがよくわかる
  • 本体の背面。デザインはほぼ一緒
  • 本体の厚みも変わらない
  • カメラユニットの“出っ張り”は新しい10.5インチの方がフレームがゴツくなったことでやや強調されている
  • ディスプレイの隣のフチが狭く設計されている。黒い方が10.5インチ
■JIS配列対応のSmart Keyboardでテキスト入力がスムーズに

 iPad Proシリーズ専用のアクセサリーである「Smart Keyboard」は、今回はある意味でiPad Pro本体よりも大きな進化を遂げた。日本語JISキーボードにも対応したのだ。

 iPad Proにはいままで通り側面のSmart Connectorにカチッと装着する。Bluetoothワイヤレスキーボードとの大きな違いは、キーボードのペアリングや充電の手間が要らないこと。iPadを仕事中心で使いたい人は迷わず“Pro”の方にすべきだと、筆者が自信を持ってオススメする理由はこのSmart Keyboardが便利で使えるアイテムだからだ。

 キーのサイズやピッチ間隔、打鍵感は9.7インチのものから大きく変わった感じはないものの、JIS配列になってMacBookと同じ感覚でテキストが打てるので文書入力仕事の効率が驚くほど高まる。正直、本体の進化よりも、このキーボードが使えるならiPad Proを買い換える価値があると感じたほどだ。残念ながら今のところ9.7インチのiPad Proに対応するJIS配列のSmart Keyboardは発売される予定がないという。まだ1年ちょっと前に買ったばかりのユーザーにも目を向けてよ…と思うのだが、もう少し待って本当に9.7インチ用が出ないなら、10.5インチへの乗り換えも真剣に考えたくなってきた。

■秋の「iOS11」リリースでiPadの本領が発揮される?

 今回は10.5インチのiPad Proがハードウェアとして強化されたポイントについてしか触れることができなかったが、その真価が本当に問われるのは秋に最新版の「iOS 11」がリリースされた後になるかもしれない。iOS 11にはiPadシリーズの使い勝手が大きく変わるアップデートがふんだんに盛り込まれているからだ。

 最も興味深いのはMac OSと同じアプリケーションのランチャーである「Dock」が実装され、フォルダやファイルがiPadでも扱えるようになることだ。例えばiPadで撮影した静止画を、ドラッグ&ドロップ操作でメールに添付したり、作成したテキストファイルをフォルダ分けしながら管理もできるようになる。よりPCライクな操作感に近付くのだ。これまでもSplit ViewやSlide Overなどの機能によりiPadでもマルチアプリケーションの操作は可能だったが、ファイルが扱えるようになれば、いよいよMacBookの代わりにiPadを活用できる期待が膨らんでくる。

 ドラッグ&ドロップに対応すると、今度はトラックパッドやマウスによる操作がしたくなるかもしれない。タッチパネルというインターフェースはタップやスクロール操作と相性は抜群だが、画面に表示されるオブジェクトをつかんで移動する操作には不向きだと筆者は感じるからだ。今やiPadシリーズにとって大きなライバルになったマイクロソフトのSurfaceシリーズを選ぶユーザーの中には、マウス対応によるPCと変わらない操作感が得られることを理由に挙げる声も多いはずだ。iOS 11とiPadシリーズによる化学反応が従来のタブレットやPCの操作性を超えられるのか注目だ。

 新しいiPad Proシリーズの発売はiOS 11より一足早く6月なかばにスタートした。Apple PencilとSmart Keyboard、ハードウェアの組み合わせによる体験はまたこの世代でもしっかりと向上しているので、このタイミングで買ってしまってもいいし、あるいはiOS11とのマッチングを確認してから決めるという選択もアリだと思う。
《山本 敦》
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