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スマートフォンから始める生産性向上!/店舗ITソリューション展

IT・デジタル その他
今回が初の開催となる「店舗ITソリューション展」。サービス業の業務改善、生産性向上が日本経済の喫緊の課題であることを示している
  • 今回が初の開催となる「店舗ITソリューション展」。サービス業の業務改善、生産性向上が日本経済の喫緊の課題であることを示している
  • スマートフォンを使った他言語表示サービス、ジェイテックの「グルくる」。客の手持ちのスマホを使って操作してもらえば、スムーズな表示・案内が可能。事業者側の管理・運営も簡単
  • スタンプカードが紙ではなく、スマホで押せるウィルマーケティングの「スタンプWALLET」。電子スタンプを押すだけで自動的にデータを収集することができる
  • スマートフォンを高性能なハンディターミナルに変換することができるアスタリスクの「AsReader」。すでに工場や店舗、病院などで、コストの削減や業務の効率化などの実績が出ている
【記事のポイント】
▼利用者の持っているスマートフォンを活用する
▼自分のスマートフォンを高性能な端末として活用する
▼スマートフォンを新たな視点で活用することで業務改善

 店舗運営・集客ソリュ―ションやオムニチャネル、POSシステムなど店舗のIT化に関する製品・サービスが一堂に出展する専門展「第1回店舗ITソリューション展【春】」が2017年5月10~12日、東京都江東区の東京ビッグサイトにて開催された。

 今回が初の開催となる「店舗ITソリューション展」。ITの導入による従業員の負担軽減やコストの削減などを目的とした展示ブースが多く見られた。その中でもスマートフォンやタブレット端末の活用を促す展示ブースに注目してみた。

■利用者のスマートフォンを活用する

 利用者のスマートフォンを使うことで、簡単にセルフオーダーシステムを構成することができるのが株式会社ジェイテックの「グルくる」だ。近年、飲食店などではテーブルごとにオーダー用のタブレット端末を設置している店舗が増えているが、「グルくる」は利用者自身のスマートフォンを使うのが特徴だ。利用者が店舗に用意されたQRコードやNFCタグをスマートフォンで読み込むだけで、簡単に注文画面にアクセスすることができる。

 また「グルくる」は多言語表示にも対応している。スマートフォンの言語設定を読み込むことで、自動的に利用者の言語を判別・表示することが可能だ。日本語の分からない外国人でも容易に注文をすることができる。このサービスは利用者のスマートフォンを使うことで、初期設備投資やメニューの変更時にかかるコストが抑えられると同時に、セルフオーダーシステムの導入による店舗スタッフの負担低減も期待できる。

 利用者のスマートフォンを活用するという点でユニークなサービスを展開しているのがウィルマーケティング株式会社の「スタンプWALLET」。これは従来の紙のスタンプカードをスマートフォンに移行するというものだが、スタンプカードを電子化することによって利用者への積極的なアプローチが可能になるという。

 サービスの導入はいたって簡単だ。利用者のスマートフォンにあらかじめアプリをインストールしておき、店舗利用時に専用の電子スタンプを使ってスマートフォンにスタンプを押す。電子スタンプは電源も不要で誰でも扱うことが可能だ。スタンプカードを紙からスマートフォンへ移行する。たったこれだけのことだがスタンプカードをスマートフォンに移行することで得られるメリットは大きい。

 最大のメリットは、電子スタンプを押すだけで自動的にデータを収集することができるという点だ。これにより利用者のデータをもとに来店動向の分析を行うことが可能となる。データ分析ができれば来店の少ない利用者へプッシュ通知でメッセージを送る、クーポンを発行するなど、利用者の来店を積極的に促すアプローチが実現できるというわけだ。さらにプッシュメッセージの開封状況やクーポンの利用状況などもデータとして収集できるため、店舗運営の戦略づくりにも役立てることができそうだ。


■スマートフォンを高性能な端末として活用する

 活用するのは利用者のスマートフォンだけではない。スマートフォンを高性能なハンディターミナルに変換することができるのが株式会社アスタリスクの「AsReader」。専用機器を装着するだけで、スマートフォンが一次元・二次元バーコードやNFCの読み取りが可能なハンディターミナルとして利用できるようになる。さらに専用のアプリと組み合わせることで、POSレジや在庫管理などにも流用することができる拡張性の高さも魅力的だ。

「AsReader」はすでに工場や店舗、病院などへ導入されており、端末コストの削減や業務の効率化などの実績が出ている。

■スマートフォンを新たな視点で活用することがポイント

 今やスマートフォンは誰もが気軽に手にすることのできる高性能なデバイスだ。今回の「店舗ITソリューション展」では、そのスマートフォンを単なる携帯電話の延長として使用するのではなく、様々な機器やアプリと組み合わせることにより、コストを抑えつつもビジネスの幅を広げるツールとして活用するという展示が多く見られた。今後はスマートフォンを新たな視点で積極的に活用することが、ビジネス拡大のポイントとなりそうだ。
《川口裕樹/HANJO HANJO編集部》
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