最後まで事業所に残る人を津波から守る!防災減災シェルター | RBB TODAY

最後まで事業所に残る人を津波から守る!防災減災シェルター

 津波被害が想定されるエリアに事業所や工場などを構える企業・団体にとっては、最後までその場にとどまり、従業員やお客の避難誘導を行う人たちの安全確保が課題となる。

IT・デジタル その他
同展示会でひときわ目を引いた防災減災シェルター「ハウエル(R)シェルター」。展示では、側面からも入れるようになっていたが、実物は上部に設置された完全防水ハッチからのみ入る仕様になっている(撮影:防犯システム取材班)
  • 同展示会でひときわ目を引いた防災減災シェルター「ハウエル(R)シェルター」。展示では、側面からも入れるようになっていたが、実物は上部に設置された完全防水ハッチからのみ入る仕様になっている(撮影:防犯システム取材班)
  • 人が乗ることを前提とした横型と、主に備蓄庫として使うことを想定した縦型をラインナップ。写真は横型、縦型のそれぞれのミニチュア模型(撮影:防犯システム取材班)
  • 換気や採光用の窓を設置することが可能で、天井には雨水などの侵入を防いで換気が行えるベンチレーターも備える(撮影:防犯システム取材班)
  • 「ハウエル(R)シェルター」の内部。簡易トイレなどを設置できるプライベートスペースなども備える(撮影:防犯システム取材班)
  • ミニチュア模型を使ったスタビライザーのデモ展示。仮に天地を逆さにして浮かべてもスタビライザーの作用で自然に上向きになる設計となっている(撮影:防犯システム取材班)
 津波被害が想定されるエリアに事業所や工場などを構える企業・団体にとっては、最後までその場にとどまり、従業員やお客の避難誘導を行う人たちの安全確保が課題となる。

 避難誘導の任を受けた人が、自身の安全確保ができていれば、ギリギリまで仕事に集中でき、避難時の混乱による2次被害を防いで、より多くの人の身を守ることができるからだ。

 そうした課題を解決すべく、東日本大震災以降、幾つかのメーカーで屋上などに設置する浮くタイプの避難シェルターを開発しているが、インテックス大阪で10日まで開催されていた「防犯防災総合展 in KANSAI 2016」でも最新の避難シェルターがお披露目されていたので紹介していこう。

 今回、最新シェルターを展示したのは、タキロングループの大日本プラスチックス。防災減災シェルター「ハウエル(R)シェルター」と名付けられたシェルターは、内部に防災備蓄庫、完全防水ハッチ、シートベルト付きの座席などを備え、波にもまれても最終的に上向きに浮くスタビライザーや、高さ3mから落としても破損しない強度、EVA製の緩衝材を内装するなど、津波災害に対応した仕様になっている。

 定員20名を標準仕様にして、購入者の要望に合わせて自由に設計できる点が特徴だ。標準仕様でのサイズは、内径2,400mm、外径2,560mm、全高2,700mm、壁厚80mm、全長5,400mm。防災備蓄庫に関しては、東京都帰宅困難者対策条例に基づき、20名が7日間過ごせるだけの備蓄が収納できるという。

 想定する利用形態としては、事業所や工場などの建物の上などにこのシェルターを設置し、災害時には付属のはしごを使って、上部のハッチから内部へと避難する。あくまでも最後まで現場にとどまった人の安全を確保するためのものなので、津波の可能性が出てきた場合には、一般の従業員やお客を最優先で安全な場所へと避難誘導させることが前提となる。

 2016年中の販売開始を予定しており、目安となる価格は標準的な仕様で1,500万円くらいから。仕様やサイズ、オーダー内容により、変動する。
《防犯システム取材班/小菅篤》

関連ニュース

特集

page top