鉛筆だとBの音が好き!? アカペラグループ「INSPi」の文具事情 | RBB TODAY

鉛筆だとBの音が好き!? アカペラグループ「INSPi」の文具事情

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渡邊崇文さん、北剛彦さん、大倉智之さん、杉田篤史さん、吉田圭介さん
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 私たち「inspi」編集部にとって、同じ”インスピ”の名前で活動されているアカペラグループ「INSPi」の存在は、かねてより気になる存在でした。

 2001年にフジテレビ系「力の限りゴーゴゴー!!」内のコーナー「ハモネプ」をきっかけにデビューされた「INSPi」のみなさん。日立のCMソング「この木なんの木」の二代目シンガーとしての抜擢や、数多くの楽曲のアカペラカバーを披露するなど、精力的に活動されています。

 今回、晴れて”インスピ”つながりのインタビューが実現。小学生の頃からコクヨのキャンパスノートに日記をつけているというメンバーの大倉智之さんのエピソードをはじめ、ミュージシャンの文具事情について伺いました。

◆“インスピ”の由来

--本日はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。私たちは、「まなび、はたらきに小さな発見(=インスピレーション)」をコンセプトに、文具や雑貨、家具のニュースやコラムを配信するサイトとして「inspi」を運営しています。「INSPi」のネーミングの由来についてお聞かせください。

杉田篤史さん(以下、杉田さん):僕らはもともと大阪大学で学生のときに結成したグループなんですけど、そのときに最初「inspiritual voices」という名前を思いついたんです。「inspiritual」というのは「inspiration」と「spiritual」を組み合わせた造語なんですけれど、聞く人の心のスピリチュアルな部分にインスピレーションを起こせるような音楽を声だけでやろう、という想いで名付けました。

 ただ、「spiritual voices」という似た名前のゴスペルグループが大阪で活動していて。ライブハウスでライブをするときに、間違えて「spiritual voices」のお客さんがくるといけないから、名前変えたほうがいいんじゃないのってライブハウスのおじさんに言われて(笑)。

大倉智之さん(以下、大倉さん):はじめてライブハウスでやろうとした矢先に言われてしまって(笑)。じゃあ短くして覚えてもらいやすい名前にしよう! ということで、今の名前になりました。

◆24年分の日記

--大倉さんはキャンパスノートで日記を書き続けていらっしゃると伺いました。

大倉さん:(持参したノートを見ながら)一番古いので、1991年ですね。

北剛彦さん(以下、北さん):年代でノートのデザインが違うね。

大倉さん:並べるとキャンパスノートの歴史やね。

渡邊崇文さん(以下、渡邊さん):真ん中の2冊、学生のときに大倉が使ってた記憶がありますね。

大倉さん:もともとは先生が出した自主学習の課題だったんですが、漢字や計算ドリルを出してもいいし、日記もいいよって言われたから、僕は日記を書いて提出していたんですね。毎日書いて、先生が返事をくれて。

--1991年からということですから、24年間ですよね。そこまで続けられるのはなぜですか?

大倉さん:いやあ書かないと寝られないぐらいな感じで…。いまはもちろん書かずに寝ちゃうことも時々あるんですけど、何か書いて布団に入らないと落ち着かない感じがありますね。

 日記って、そのときの気持ちを書くじゃないですか。読み返して、僕がものすごく人生の中で大事にしているものとか、人との付き合い方でこれは気をつけようと思っていることが、ああこのときこの映画をみて書いてる感想が、自分の中に溜まって、この考えになってるんだっていう発見をしたりするので。そうやって、書きながら自分が形作られていくんだと思うんです。

◆“正統”としてのキャンパスノート

--日記を書くノートとして、キャンパスノートを選び続けている理由はありますか?

大倉さん:最初、母親に日記を学校に提出するからノートをくれって言ったんですよね。そしたら、じゃあ大学ノートに書けばって言われて、これをもらったんですよ。で、この「Campus」っていうのが大学っていう意味だというのを聞いて、子どもながらにこのキャンパスノートが大学ノートの”正統”だと感じたんですよね(笑)。あと、小学生だとこのスタイルのノートってあんまり使わなかったので、ちょっと大人な気分というか、そんな気持ちで書いてました。今はすごく単純な理由ですけど、手軽に手に入るということもあるしね。

北さん:僕はお茶の勉強をするときにキャンパスノートを使っています。出身が静岡の磐田市というところなんですけど、そこのお茶大使っていうのを任されていまして。任されたからには精一杯頑張ろうと思って、日本茶インストラクターという資格があるんですけれど、その資格をとるために勉強しようってなったときに手に取ったノートが、やっぱりキャンパスノートだったんですよね。久しぶりにこういうノートを手に取ったので懐かしい感じがしたのと、書くって楽しいなというのをあらためて感じました。

--(吉田さんが持参したキャンパスノートを見ながら)そちらは何を書くノートですか?

吉田圭介さん(以下、吉田さん):僕は本当に昔から勉強が嫌いでして(笑)、小学2年生のときのノートなんですが、パラパラ漫画っていうのが流行りまして…。

渡邊さん:まじで? パラパラ漫画描いてんの?(笑)

吉田さん:僕はサメが好きなんですけど、小学校のときにパラパラ漫画がてらいろんなアングルのサメを練習してました。

一同:(笑)

吉田さん:あとルーズリーフも使ってましたね。それも小学生のときかな、勉強しようと思ったんでしょうね、1ページ目に形容詞の五段活用の「かろ・かっく・い・い・けれ」とだけ書かれていて、あとは全部白紙で残ってましたね(笑)。

◆「実は、それもコクヨです」

--他にも日頃使っている文具がありましたら教えてください。

渡邊さん:僕は絵を描くのが好きなんですけど、どちらかというとやっぱり手で描くのが好きで。鉛筆も使うんですけど、クロッキーとかやってるときに、何本も用意しておかないと折れたりするので、このコクヨの芯の太いシャーペンを使っています。

吉田さん:ライブのチラシとかデザインも彼がやっていたりします。

杉田さん:CDのジャケットも。

大倉さん:(渡邊さんのペンケースを見ながら)これもコクヨやで。

渡邊さん:え、これもなの?

一同:(笑)

大倉さん:あと僕は、曲を作ったりするノートと日記帳の2冊がはさまるこれを使っているんですが…。

北さん:何これ、2冊はさめるの? 便利だね。

--あ、それもコクヨですね(笑)。

大倉さん:え、これも?(笑)ほんまや、すげえ。

◆ミュージシャンの文具事情 アナログか、デジタルか

--作詞をされる際には手書きですか?

杉田さん:そうですね、やっぱり子どものときから書きながら考えるというのをやっているから、右手を動かしながら考えると、頭だけじゃなくて体全体で考えられる気がして。もちろんパソコンで打ちながら考えるときもありますけど、やっぱり手書きで考えたほうが、インスピレーションが湧くような気がしますね。

 ノートは常にカバンに入れていて、詩を書いたりセットリストを考えたり、ライブの構成を考えたり、曲目やミーティングの内容など、覚書をいろいろ書きますね。必要に応じて、ミーティングのときはノートと鉛筆を出して、という感じですね。

吉田さん:僕は編曲を担当しているんですが、今音楽の現場は99パーセントぐらいパソコンで作るんですよ。もれなく僕らもそうなんですが、作詞の段階で会議などに持ち寄る場合は、手書きのものの方がそのときの熱とかは伝わりますね。どうしても最終的にはパソコンでデジタルに落とし込んじゃうんですけど、手書きにはかなわないなあと。

--和音やコードを決めたり、変更したりする際にはどうしていますか?

吉田さん:ラジオの生出演などで、放送開始5分前とかにラジオのタイトルをハモってもらえますかとか言われるんですよ。そういうときは紙やノートに音階を書きますね。それぐらい時間がないときは、デジタルよりもアナログの方がよかったりしますね。

杉田さん:電源とれないところとかね、紙とペンなら絶対残せるのでね。そういう意味でも安心ですよね。

渡邊さん:あと、修正できるので消しゴムで消せる鉛筆ほうがいいですね。

杉田さん:紙で譜面をもっているときに、ここはこういう風に歌おうとかメモを書いていくんですけど、リハをやっていくうちに変えたりするので、ちゃんと消せて、もう一回書ける方がいいですね。音楽スタジオとかも、基本は鉛筆なんですよ。やっていくうちに変わっていくものだからこそ、やっぱり鉛筆です。

--譜面の管理はどうされてますか?

北さん:譜面の管理は僕がやってるんですけど、いまは大体600曲ぐらいを全部紙で残していまして。一応電子化、pdf化しているんですけど、やっぱり紙がないと不安というか(笑)。一応共有はしていて、誰でも見られる状況にはしてあるんですけど、やっぱりあれやろうかってなったときに、紙を持ってきてその場でコピーするほうが、当時、書き込みをしていたりして、こういう気持ちで書いたんだなっていうのを思い出していいなと思いますね。

大倉さん:データをiPadに入れておくと、セットリストを決めるとき600曲を一覧で見ながら考えたりできるので便利だなと思います。荷物は増えるけど、普段はアナログもデジタルも両方な感じですね。

◆文具のワクワク感

北さん:最近見つけた文具でつい手に取ってしまったのは、この五線譜が書けるボールペンです。楽器屋さんに行くとたいがい売っているんですが、これはぜったい便利だと思って手に入れたんですけど、未だ使ったことがない(笑)。文房具って、ワクワクするじゃないですか。これいつ使ってやろうみたいなものはついつい手に取っちゃいますね。

杉田さん:新しい文具ってワクワクしますもんね。

吉田さん:一番勉強していない僕が言うのは恥ずかしいんですけど、キャンパスノートの枠の太さはA罫よりB罫のが好きでした。細かく書けたほうが、勉強できるっぽくてかっこいいので(笑)。

 あと、鉛筆のしゃーしゃーっていう書いたときの音があるじゃないですか。その音でいうと鉛筆の濃さはBあたりがいちばん好きですね(笑)。音はシャーペンより、鉛筆でちょっと丸くなってて濃いやつのほうがいい音がするんです。特に、下敷きを敷いてないやつ。

一同:(笑)

◆「inspi」読者へ アカペラのすすめ

--最後に、「inspi」の読者にメッセージをお願いします。

大倉さん:アカペラって、正しい音というより、周りを聞いて合わせる作業なんですね。正しい「ド」を出すというよりは、みんなとのハーモニーの中の「ド」を出す。だから、その日の調子によってはちょっと高めの音で落ち着く場合や、低い日もあるんですけど、大事なのは周りの音を聞いて自分の音を合わせていくことなんです。アカペラって、そういうことがダイレクトに出る敏感な音楽なんですよ。

 僕らは普通の会社で、プロジェクトチームとかで動いたことはないんですけど、この前ふと、普通の働いている人たちがもしアカペラをやったら、たぶんそのあとの仕事にいい影響が出るんじゃないかなと思ったんですね。だから、突拍子もないかもしれないですが、アカペラを一回やってみてください。

北さん:新人研修のプログラムとかね、チームで動くっていうことを考えたら同じかもしれないね。

大倉さん:たぶんアカペラというものじゃなくても、そのマインドっていうのはどこでも大事なことだと思うので。もちろん自分の音に自信を持って出すというのが大事なんですけれど、そうやった上で相手の音も聞いて何かをやるっていうのはどこに行っても、大事だし通用するんじゃないかと思います。みなさん、アカペラをやりましょう(笑)。

--本日は、ありがとうございました。

 24年分の日記をキャンパスノートにつけている大倉さん、絵を描くのにコクヨのシャーペンを愛用されている渡邊さん…「実は、それもコクヨです」というお話がいくつも飛び出し、名前だけではないアカペラグループ「INSPi」と「inspi」との縁の深さが伺えた楽しいインタビューになりました。「INSPi」さんのますますのご活躍を楽しみに応援しています。

<INSPiライブ情報>
DaiSPi「Funky Acappella Summer Live2」

【大阪公演】
2016/1/7(木)大阪 BIG CAT 18:00開場/18:30開演 
【名古屋公演】
2016/1/15(金))BOTTOM LINE 18:00開場/18:30開演 
【東京公演】
2016/1/22(金)表参道GROUND 18:00開場/18:30開演
2016/1/23(土)表参道GROUND 14:00開場/14:30開演 18:00開場/18:30開演
2016/1/24(日)表参道GROUND 13:00開場/13:30開演
チケット料金:
一般:4,200円(税込/全自由)
学生:2,000円(税込/全自由)
チケット一般発売:12/12(土)午前10時~
《堀合俊博》

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