音楽ライブ生配信がスタート、テレビで視聴できる「dTVターミナル」をレビューしてみた 2ページ目 | RBB TODAY
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音楽ライブ生配信がスタート、テレビで視聴できる「dTVターミナル」をレビューしてみた

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7月23日に配信されたdTV初の音楽ライブを視聴した
  • 7月23日に配信されたdTV初の音楽ライブを視聴した
  • dTVのコンテンツが大画面テレビでも視聴可能になるdTVターミナル
  • 背面にHDMIや光音声出力端子を搭載。様々なホームシアター機器に接続ができる
  • 電源はUSB変換アダプターが使える
  • 操作性の高いリモコン。本体は薄く軽量だ
  • dTVターミナルをインターネットとテレビにつないでから、あらかじめ登録したdocomo IDとパスワードを入力
  • docomo IDの取得とdTVの会員登録が必要だ
  • トップのイチオシ動画のメニューには予告編の動画が流れる
 今回はdTVターミナルの使い勝手を中心に紹介しよう。まずは本体をHDMIケーブルでテレビにつないで、テレビの入力をHDMIソースに切り替える。続いてdTVターミナルをホームネットワークにつなぐためのセットアップだ。

 ターミナルは無線/有線でインターネットにつなげるので、接続が完了したら画面に表示されるインストラクションに従ってdocomo IDとパスワードを入力すればdTVの画面が立ち上がる。

 トップの画面が「イチオシ動画」と呼ばれるメニューになり、dTVに収録されているコンテンツからおすすめ作品の予告編がここで視聴できる。映画館に出かけると、本編が始まる前に近日公開作品の予告が流れると思うが、まさにあれに近い感覚だ。映画やドラマの見所をかいつまんでチェックができるので、知らなかった作品に対する興味も自然と湧いてくる。

 予告編から視聴を選択すれば、大抵の作品はそのまま本編を見始めることができる。予告編のコンテンツは時間ごとに切り替わるので、dTVターミナルの電源をオンにするたび、いつも新鮮な番組と出会えるのがポイントだ。

 ひとつコメントを付け加えておくと、dTVターミナルに付属するリモコンの操作性は快適だった。ボタンの配置がシンプルにまとまっていて、「ホーム」を押せばコンテンツ一覧に移動。十字キーで見たい作品のサムネールを移動して、決定で選択といった具合に必要十分な操作メニューへ最短経路で辿り着ける。再生、メニュー、検索などのファンクションボタンが別途配置されているのも便利だ。

 一つ注文があるとすれば、コンテンツ再生時の早送り・早戻しがdTVターミナルでは若干使いづらかった。操作が十字キーの左右に割り当てられていて、3倍速送りなどもできるのだが、早送りされている状態の映像が画面に表示されないので意図したポイントを見つけるのに、シークバーに表示される時間表示しか頼りがない。

 アプリ版ではシークバーの上に映像のサムネイルが表示されるので、同様の使い方ができると操作性が向上するのではないだろうか。

■約12万作品を揃えるアーカイブの充実度をチェック

 「コンテンツ一覧」には、dTVでオンデマンド再生ができる約12万の作品が勢揃いしている。作品の種類は映画、テレビ、オリジナルコンテンツの「BeeTV」などに分かれていて、それぞれに現在の収録タイトル数がカッコの中に数字で表示されている。

 例えば本稿執筆時点で、映画は「3,798」、テレビは「1,411」、ミュージックは「75,433」もの作品が並んでいた。映画は比較的マニアックなヨーロッパの作品なども揃っていて、BDやDVDで見つけにくいものもある。コンテンツは量、内容ともに充実していると感じた。

 新作映画など注目作品を中心に都度課金制配信(TVOD)の「レンタル」作品も揃っている。視聴料金は作品によって異なるが、多くの話題作は標準画質が400円、HD画質は500円が目安だ。視聴期限は決済完了後30日までで、再生後48時間以内に見終わらなければならない。作品数は本稿執筆時点で892本揃っていた。

 アニメに関してはグッとくる最新作もコンテンツ一覧に並んでいるので、さっそく見てみようとしたら「dアニメストア」の契約が別途必要なタイトルだった。dTVターミナルの場合はdTVとdアニメストアで配信されている動画作品が、コンテンツ一覧に一緒に並んでいるからだ。

 dTVターミナルの強みは、dTVのコンテンツをテレビで見られるようになるだけでなく、PCやモバイルアプリの「dTV」とdocomo IDでひも付けることによって視聴連携ができるところにもある。移動中にスマホで見ていた作品は、帰宅してからテレビをつけてdTVターミナルで続きを見ることもできる。

 いままでリビングのテレビでは放送中の生番組や、録画機に録画した番組、BD/DVDなどパッケージ作品を見るのが相場だったが、動画配信サービスの登場により、購入、またはレンタルして手元にある作品以外のコンテンツであったり、録画機に録画されていない番組であっても手軽に楽しめる機会が広がるのは確かだろう。

 テレビ番組をザッピングしながら見る感覚に近づけながらも、従来のテレビを楽しむ枠組みの中では語りきれない新鮮な体験が味わえるのがdTVの醍醐味だといえる。
《山本 敦》
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