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【オトナのガジェット研究所】スマホ&タブレットに最適!タイプ別「USB充電器」を徹底攻略

IT・デジタル 周辺機器
タイプ別「USB充電器」を4機種レポートする
  • タイプ別「USB充電器」を4機種レポートする
  • Anker 60W 6ポート USB急速充電器
  • 手のひらに収まるコンパクトなサイズが魅力
  • iPadのUSB充電器(左)は2.1A出力、iPhoneやApple WatchのUSB充電器(右)は1A出力の仕様になっている。本体に小さな文字で記載されているので判別できるはず
  • ACケーブルで本体に給電する
  • Anker 60W 6ポート USB急速充電器の最大の特徴は「PowerIQテクノロジー」
  • 700-AC008BK
  • USBコネクターはしっかりとケーブルが固定できる
■マルチな搭載機能の「ポータブルタイプ」

 ここからはポータブルタイプで、マルチな機能を搭載するUSB充電器を2モデル紹介しよう。

 【3】ラトックシステム/REX-WIFIUSB2

 まずはラトックシステムの「REX-WIFIUSB2」だ。本機はまさにギーク向きのモバイル周辺機器と言える製品であり、USB充電に止まらない「1台4役」のマルチ機能を実現した点が大きな特徴だ。本体はアップルのノートPCに付属する電源アダプターによく似たデザインで、カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色が揃う。

 モバイルバッテリーとしては5,200mAhの大容量モデル。USB端子が2口用意されていて、それぞれに出力は2.1Aと1Aの仕様。2.1Aの端子はスマホの高速充電に対応する。2つのUSB端子で同時に給電する場合は、片方が1Aずつの出力となり、同時に2台のスマホが充電できる。このほかにも3つの機能を搭載してる点が本機のオリジナリティだ。

 まずはWi-Fi接続対応のUSBリーダー機能だ。USB端子の片側がデータアクセス対応のポートになっており、こちら側に最大2TBまでのUSBメモリーやUSB-HDDを接続すれば、中のコンテンツにWi-Fi経由でアクセスして、オリジナルの「WiDrawer」などプレーヤーアプリ(iOS/Android対応)で再生したり、スマホやタブレットの中の写真データなどをWi-Fi経由でストレージにバックアップすることもできる。iPhoneなど内蔵ストレージのみで外部記憶媒体が使えないスマホには、外部ストレージとしても頼もしく感じられる製品だ。

 ◇有線LAN環境を簡単に無線化できる

 続いて有線LAN環境を簡単に無線化できてしまうポケットルータ機能だ。本体にはLAN端子が搭載されており、有線機能オンリーのルータにつなげば、本機がWi-Fiルータの代わりになって、スマホやタブレットがWi-Fi接続できるようになる。まだインターネット環境を無線化されていない家庭や、旅先のホテルに有線LANしかない場合などに真価を発揮する。ひとつ気をつけておきたいのは、本機は日本国内仕様の製品なので、海外での使用についてはサポートの対象外となること。基本的に通信機能は海外で使えないと考えた方がよさそうだ。

 最後に4つめの機能となるのが、USB/AC電源アダプタ。ACプラグほ本体に一体化しているので、家庭用のコンセントに直接挿して本体の内蔵バッテリーを高速に充電できる。本体を充電しながら、最大2基のスマホをUSB端子に挿して同時に充電ができるので、壁コンセントが効率よく使える。

 Wi-Fi対応USBリーダーの機能は使いはじめる前に多少の設定が必要なうえ、アプリも別途インストールしなければならない点など、やや上級者向けのアイテムではあるものの、コンセプトの尖り具合は他に類を見ないユニークな製品だ。単なるUSB充電器としてだけではなく、AV機器の観点からも注目すべき点が多い製品だ。この多機能ぶりを考えると、価格がとてもお手頃に感じられる。

<採点(3段階評価)>
パワー:★★★
価格:★★★
サイズ:★★
ハンドリング:★★


 【4】イメーション/LINK POWER DRIVE

 こちらはストレージ内蔵のUSBバッテリー。モバイル機器との接続がLightningだけなので対応する製品は限られるものの、iPhone/iPadユーザーには立ち所に魅力が伝わってくるアイテムだ。特に最近のiPhoneユーザー、特に女性の方々の中にはスマホで撮影した写真や動画をiTunes経由でPCに保存しない、あるいはそもそもiPhoneのバックアップを取ったことがないという人が増えていると聞く。

 かつてはiTunesからiPhone/iPadに音楽コンテンツをチェックアウトするためにPCとつないでいたが、Apple Musicがスタートしたことで、ますますiPhone/iPad単体でPCにつなぐ必要性は薄まりつつある。

 でも、やはりスマホの内蔵メモリーにデータを置きっぱなしにしていると、あるひ突然スマホが故障することもあれば、盗難や紛失で大切なデータを失ってしまうことも考えられる。だから大事なデータはまめにバックアップしておくよう心がけたい。

 本機さえあれば、専用アプリ「Imation LINK Power Drive」を介して、PCレスでもスマホのデータをLINK POWER DRIVEへ簡単にバックアップが取れるので安心だ。内蔵メモリーの容量は16/32/64GBの3種類。

 内蔵バッテリーは3,000mAhのうち、外部接続機器の充電用として使えるのは2,700mAh。iPhoneやiPadの予備バッテリーとして活用するなら十分な容量だ。本体内蔵バッテリーは、固定のUSB-AケーブルをPCやUSB/AC変換アダプターなどに挿して充電する。トップのボタンを押せばインジケーターが充電の残量を表示してくれる。PCはWin/Macの両方に対応する。

 ◇カメラデータを丸ごとバックアップ

 本体に固定されているLightningケーブルでiPhoneにつなぐと自動でアプリが起動する。アプリのシンプルなUIをタッチ操作しながら、iPhone内のコンテンツをドライブにコピーしたり、Dropboxなどクラウドストレージに転送することもできる。写真データなどはアプリから直接Twitter/Facebookに流せる。

 iPhoneとの連携では特にカメラロールの“丸ごとバックアップ”機能が便利だ。既にドライブへ保存した写真ファイルとの重複が見つかった場合、スキップするか上書きするかも決められるので、上書きを選べばiPhoneのカメラロールと同じ状態で、ドライブ内に最新の写真データを保存しておける。

 アプリ自体に動画・音楽プレーヤーと写真ビュワーの機能が付いているので、PCからドライブに動画などのコンテンツをコピーしておけば、iPhone本体のストレージ容量を消費することなく、飛行機の中などで楽しむためのコンテンツが手軽に持ち歩ける。

 接続中はiPhoneの充電もできて一石二鳥。飛行機などで長距離の移動が多いビジネスマンにはエンターテインメントツールとしても心強く感じられるパートナーになる。本体は112gと非常に軽量なので、バッグの片隅に忍ばせておいても負担になることはない。

 モバイルバッテリーとしてはやや容量不足に感じられるところもあるかもしれないが、バックアップツールやプレーヤー機能としてトータルの使い勝手で考えるならコスパは非常に高い製品だ。

<採点(3段階評価)>
パワー:★★
価格:★★
サイズ:★★★
ハンドリング:★★★


 今回はタイプ別に4つのUSB充電機器を取り上げてみたが、このほかにも軽量・コンパクト設計を重視したポータブルタイプのUSB充電器や、10口を超えるUSB端子を揃えた母艦タイプの充電器など、多様なニーズに応える製品が市場に溢れている。ユーザーが所有するデバイスの種類も増え、モバイル機器が活躍するシーンもさまざまなので、もはや「これ1台持っていれば完璧」というUSB充電器はない。

 だからこそ、さまざまなタイプの製品を上手に使いこなせるセンスが必要。機器ごとの特徴をよく調べて、うまく活用ができればモバイル機器によるデジタルライフがいっそう充実してくるはずだ。
《山本 敦》
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