エムオーテックス、「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」を始動……MDMツールも無償提供 | RBB TODAY

エムオーテックス、「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」を始動……MDMツールも無償提供

エンタープライズ セキュリティ

セキュリティプロジェクト「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」発表会の模様
  • セキュリティプロジェクト「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」発表会の模様
  • エムオーテックス 代表取締役社長 河之口 達也氏
  • エムオーテックス 事業推進本部 執行役員 池田淳氏
  • 情報漏えいの防止と解決に貢献する「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」。特設サイトから有用なコンテンツを提供
  • オリジナルの妖怪キャラクター「情報漏えい 百鬼夜行」を用いた漏えいリスク診断コンテンツも用意
  • セキュリティ対策の有識者として、ラック 取締役 西本逸郎氏も招聘された
  • 最近の情報漏えい事件は、外部から間接的、あるいは内部から故意に行われることも多い。スパイ活動であるため、対策が急務となる
  • 情報漏えい対策を原点に帰って再考。脅威に対しては、防御・緩和、検知対応、復旧、無力化など全体で食い止めていくことが重要だ
 セキュリティ監視ツールを提供するエムオーテックスは10月27日、増加する企業の情報漏えいの防止と解決に貢献するプロジェクト「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」を始動するとアナウンスした。

 本発表会は二部形式で行われた。まず第一部の冒頭で、エムオーテックスの河之口達也氏が登壇し。本プロジェクトについて次のように説明した。

 「昨今、監視ツールの導入が進んでいるものの、セキュリティ対策のイタチごっこになっており、なかなか情報漏えいを根絶できないという実情がある。またスマートフォンやモバイルPCが普及しているが、デバイスをうっかり紛失してしまう人的なミスも増えている。悪意のあるユーザーによる漏えいも防止できていない。そもそも情報漏えいを根本的に撲滅できない原因は、セキュリティ技術が複雑で分かりにくく、どうしても他人任せになってしまっているからだ」(河之口氏)。

 そこで複雑なセキュリティの情報を分かりやすく理解してもらい、自分ごととして情報漏えいの防止を啓発するプロジェクトを開始することなったわけだ。

 次に同社の池田淳氏】が本プロジェクトの具体的な内容について触れた。池田氏は「我々は24年間、情報漏えいのツールベンダーとして実績を積んできた。一貫して情報漏えい対策は“禁止より抑止が重要だ”と主張してきた。何もかも禁止して縛ってしまうとユーザーの利便性が失われてしまう。そこで情報漏えいという行動に出る前の意識に対して対策を打つこと、すなわち抑止が重要であると考えている」と説明した。

 本プロジェクトでは、企業の情報漏えいを自分のこととして捉える「自分ごと化」を目的とすると特設サイトをオープン。このサイトでは、情報漏えい対策に関わる情報や、情報漏えいの実態を把握するためのアンケート、オリジナルの妖怪キャラクター「情報漏えい 百鬼夜行」を用いた漏えいリスク診断コンテンツなども用意。また情報漏えいの原因について紹介するケーススタディや、本プロジェクトの監修を務めるHASHコンサルティングの徳丸浩氏のコラムなども掲載する予定だ。 

 続いてセキュリティ対策の有識者として招聘されたラックの西本逸郎氏が、「本プロジェクトによって情報漏えいの事件が減っていくことを期待する」とコメントを付け加えた。同氏によれば「情報漏えい事件は、直接外部から行われる場合と、内部からの過失で発生する場合がある。さらに最近では外部から間接的、あるいは内部から故意に行われるケースが増えている。これは特権管理・監視など、いわゆるシステム部門になりすまして犯行を行うパイ活動だ。この対策も特に重要になる」と強調した。

 また社内でもデータベース管理者の中には、「給料に不満がある」「会社が好きでない」など、情報漏えいを起こす動機が内在するというアンケート結果を示した。故意により情報漏えいが引き起こされないともいえない時代だ。実際に最近、大手通信教育関連の企業で内部犯行による大規模な漏えい事件が起きたばかりだ。

 西本氏「多くの経営者は、会社に重要な情報がないと思っているようだが、不正者にはSI企業の末端、再委託先や派遣なども多く、かなり詳しい内部情報を知っている人間もいる。比較的早期に対策を練ってきた企業に抜けが道があることも多く、原点に立ち帰った考え方が求められる。脅威に対しては、防御・緩和、検知対応、復旧、無力化というように、全体で情報流出を食い止めていくことが重要だ」と述べた。

 HASHコンサルティングの徳丸浩氏も登壇し、本プロジェクトに向けた思いについて発言した。徳丸氏は「20年前から情報格差の問題が叫ばれている。スマートフォンの圧倒的な普及により、情報は量的に浸透したが、質的には誤った情報やデマも氾濫している。何が正しいのか、質の高い情報を届けることが重要だ。現役のセキュリティコンサルタントの立場から、最新の具体的な行動指針をお届けしたい」と抱負を語った。

 発表会の第二部では、再びエムオーテックスの池田氏が登場し、「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」活動の第一弾として無償配布される「LanScope An Free」の説明を行った。これは、国内初となるフリー版のスマートデバイス紛失・盗難対策ツールだ。池田氏は「我々は以前から、スマートフォンやタブレットの資産管理、行動管理、セキュリティ対策を同時に実現するスマートデバイスツール・LanScope Anを市場に投入してきたが、この製品から紛失・盗難対策機能に限定して切り出したものが無償配布されるバージョンだ」と説明した。

 スマートデバイスは盗難・紛失が多いため、なかなか導入に踏み切れない企業も多い。「実際にMDMの導入率は13.8%と低い。その理由は、導入コストや運用コストが高い、管理が面倒だからだ。そこでLanScope An Freeを11月末より無償で提供することを決定した」(池田氏)という。他社でサポートするリモートロックやリモートワイプ(遠隔データ消去)だけでなく、パスワードポリシーの提供までも踏み切ったそうだ。池田氏は「これによって紛失・盗難リスク対策のすべてを完結できる」と自信を見せた。
《井上猛雄》

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