【Interop 2014 Vol.18】ライブストリーミング時代のキャッシュサーバ……IT Frontier | RBB TODAY
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【Interop 2014 Vol.18】ライブストリーミング時代のキャッシュサーバ……IT Frontier

ブロードバンド 回線・サービス
ライブストリーミングキャッシュの原理
  • ライブストリーミングキャッシュの原理
  • 米国では全トラフィックに占める動画視聴の割合が70%に達し、さらに増え続ける傾向にある。日本はまだ40%程度
  • ビデオ配信サイトのうちライぶ配信サイトが急伸している
  • キャッシュサーバーを利用すればライブ配信でも、トラフィックの半分以上がユーザー・ISP間で折り返せる。
  • 平均ビットレートもキャッシュサーバー導入で改善できる
 アメリカではNetflixやYouTubeなどテレビでストリーミングコンテンツを視聴するスタイルが広がっている。その中で、TwitchやESPNCOMなどライブでのストリーミング配信のニーズおよびトラフィックが増えている。

 人々は、スポーツ中継やコンサートなどテレビ放送ではなく、ストリーミング中継で見ることが当たり前となりつつある。Twitchはゲームプレイのライブ中継サービスだが、このような新しいコンテンツや視聴スタイルさえ広がっている。しかし、ライブ中継が増えると、従来からのオンデマンド系の配信サーバーでは問題がある。

 多数の人が同時にライブのストリーミング中継を視聴するには、大本のコンテンツサーバー、もしくはコンテンツのサービスプロバイダー側に相当な帯域やサーバー台数を持っていないと快適な視聴ができない。VODサービスならプロバイダー側のサーバーにダウンロードしてから配信できるのと、同時に同じコンテンツに集中することもない。しかし、ライブ配信となると多数の視聴者がオリジナルの配信元、またはサービスプロバイダーに集中する。

 この問題に対処するには、サービスプロバイダー側にライブ配信用のキャッシュサーバーを設置するソリューションを考えた会社がある。Qwilitという会社のキャッシュサーバーソリューションがそれだ。Interopの会場ではIT Frontireのブースでその詳細が展示されている。

 日本では、放送法による規制や放送局の思惑もあり、テレビでネット動画や番組を視聴するというスタイルがなかなか浸透しないが、近年のニコニコ動画の成長や、Chromecastのような製品が話題を呼ぶなど、ユーザー側のコンテンツ視聴スタイルが変わりつつある。ライブ配信ビジネスや関連ソリューションは要チェックではないだろうか。

 Qwiltのライブストリーミングキャッシュサーバーは、米国では1月にリリースされ、前述Twitchなど採用するサービスプロバイダーが増えているという。日本でも7月ごろリリースされる予定だ。
《中尾真二》
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