メタボ猫増える……”ゆとり飼育”に獣医師も注意喚起 | RBB TODAY
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メタボ猫増える……”ゆとり飼育”に獣医師も注意喚起

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猫に関する意識調査
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 人間にとってメタボ(肥満)は、糖尿病や肝硬変、脂肪肝、心臓病、関節への負担などの病気を招き、死亡率が高くなることは周知の事実。人間と同じく飼い猫にとっても、メタボによる健康への影響は深刻な問題だが、飼い主はどんな認識を持っているのだろうか?

 そこで、ペットフードを販売するネスレピュリナペットケアは、「猫に関する意識調査」を飼い主400人に実施。まず、食生活に関する質問では、「フード量を制限していない」人が46.3%、「いつも食べられる状態にしている」人が44.0%という結果に。そんな食べ放題の食生活について、白金高輪動物病院・中央アニマルクリニック総院長の佐藤貴紀氏は、「猫の場合、食べたい時に食べる習性がある」としながらも、「いつも食器にごはんが入っていると、適正量を管理するのは難しい。心配という観点からあげ過ぎてしまう」と危惧している。ネスレピュリナペットケアでは、愛猫の食欲に任せて育ててしまう飼育を“ゆとり飼育”と呼ぶ。

 また、自身の飼い猫の体型について、「フードの食べ過ぎ」(54.9%)と「運動不足」(68.0%)を上位理由に、3人に1人が「太り過ぎ」と答え、メタボを意識している人も多い様子。「太り過ぎは、猫の健康に深刻な影響を与えている」と感じている人は60.8%にのぼったが、その中の35.3%の人は特に何も対策をしていないと回答した。飼い猫のメタボに対する危機感の薄さに、佐藤氏は「ぽっちゃりしていて可愛い見た目が理想体重ではない。猫の肥満は非常に危険。様々な病気になりやすく、死亡率を高める」と注意喚起している。

 佐藤氏によると、「運動があまり行えない猫の場合は消費カロリーが少ないため、痩せにくい」とのことで、人間や犬と違って猫のダイエットは難しいようだ。先に挙げた食べ放題の食生活をおくる飼い猫が多い中、まず始めたいのが低カロリーフードで摂取カロリーの節制だ。また、飼い猫の室内飼いは感染症や事故などを避ける利点もあるが、どうしても運動不足になりがち。メタボを回避するためには、上下運動が出来るキャットタワーの設置やおもちゃで長時間遊んであげるなど、ストレスを与えない方法で運動を促すことも重要となる。

 飼い猫に愛情を注いで可愛がるのは当然のことだが、「猫にとっては、ある程度整った環境があり、食事に困らない生活があるだけで幸せ。しかし、過剰に美味しいごはんやおやつをあげる行為は甘やかしになり、将来的には幸せとは言えない」と佐藤氏は言う。過剰な可愛がりや甘やかしは、飼い猫をメタボへ導く“ゆとり飼育”になりかねない。大切な飼い猫との幸せな生活を長く続けるために、飼い主は日々の食生活に気を付けたい。
《渡邊晃子》
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