【MWC 2014 Vol.47】ソニーモバイル・黒住氏インタビュー……Xperia Z2はどこが進化した? 2ページ目 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【MWC 2014 Vol.47】ソニーモバイル・黒住氏インタビュー……Xperia Z2はどこが進化した?

エンタープライズ モバイルBIZ
ソニーモバイルコミュニケーションズ 黒住吉郎氏がグループインタビューに答えた
  • ソニーモバイルコミュニケーションズ 黒住吉郎氏がグループインタビューに答えた
  • 会見ではハイスペックエントリーモデルの「Xperia M2」(右側/左側はZ2になる)についても触れながら、黒住氏は「ディスプレイとカメラ性能、Zシリーズのコンセプトを継承するスタイリッシュなデザインには絶対の自信がある」とコメントした
  • インタビューに答える黒住氏
  • カメラユニットと一体になったCOREの試作イメージ
 プレスカンファレンスでは「デジタルノイズキャンセリング機能を搭載した初めてのXperia」として、Z2がハイライトされる場面もあった。当技術はソニーが長年の"ウォークマン”の開発で培ってきたものであり、今回"One Sony”のコンセプトのもと、エンジニアリングのノウハウがXperiaに共有されることとなった。「デジタル処理のノイズキャンセルはソニーが豊富な実績を持っている。私も先日プロトタイプで試す機会があったが、ノイズキャンセリング機能を使うと音のキレが増して、効果は絶大だ」と太鼓判を押した。Z1の時にはWALKMANアプリで音楽を再生していないと、スマートフォンがスリープした時にノイズキャンセリングもOFFになる仕様だったが、Z2ではWALKMANアプリの稼働状態にかかわらずに利用できるようになった。本体にはステレオスピーカーを内蔵。Z1よりも迫力のある音がスマホ本体からでも出せるようになった。スピーカーを内蔵氏ながら、本体の厚みをスリム化、質量もZ1比で約5g超軽くしている。

 Z2のプロモーションについてはマイケル・ジャクソンの未発表曲『Slave to the Rytm』とのコラボが始まる。「現時点では楽曲とのタイアップをスタートすること以外のコメントは言えないが、今後の展開に期待して欲しい」(黒住氏)

 黒住氏はXperia Z2以外の新製品にもコメントした。フラグシップのタブレット製品となる「Xperia Z2 Tablet」については、より一層薄く、軽くなったことや、ディスプレイ性能が高まったことについて言及。今回ヨーロッパではLTEバージョンの発売も明らかにされたことから、「Xperia Z2 Tabletは電話もできるタブレットにもなり得る」とした。黒住氏のコメントはジョークではなく、その背景にはこれからスマートフォンとタブレットの従来あった垣根がなくなっていくはずという先見がある。「Bluetoothヘッドセットと組み合わせれば、通話にも無理がない。高精細なディスプレイが乗ったということは、テレビとの境界線も再定義が必要になってくるはず」としながら、黒住氏は「今後日本で本機を展開した後には、モバイルとホームの境界線を再定義する必要性を多くの方々が感じるようになるだろう」と付け加えた。

 「Smart Band SWR10」については、全世界60ヵ国以上で3月以降に順次発売が予定されている。発売後は多彩なカラバリ展開やサードパーティとのコラボレーションによるデザインの多様化にも着手していく。専用アプリ「Lifelog」についても、スタート時に利用できるフィットネスやメディアコントローラー機能の他に、"面白いアプリ”をどんどん追加していきたいと黒沢氏は意気込んだ。またソフトウェアだけでなくハードウェアもサードパーティーを巻き込みながら進化を推し進める。その事例として、COREチップを組み込んだモバイルカメラの試作機をブースに展示した。黒住氏は「COREは周辺に様々な可能性を秘めた、イノベーションが生み出せる領域製品」としながら、大切にその成長を促していく考えを語った。
《山本 敦》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top