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2014年大卒の内定率……リーマンショック以降もっとも高い数値に

エンタープライズ その他
4月1日現在の内定状況と内定率の推移
  • 4月1日現在の内定状況と内定率の推移
  • 学生モニターの内定の有無および活動状況
  • 4月1日現在の就職活動状況と選考試験の受験社数
  • 志望業界の推移(文系・理系)
 就職・人材情報会社ディスコは、2014年3月卒業予定の大学生の就職活動モニター(現大学4年生、理系は修士2年生を含む)を対象に調査した結果、4月上旬のモニターの内定率は19.6%で、前年同期より4.6ポイント高く、リーマン・ショック後であるここ3年でもっとも高い数字となった。

 同調査は2014年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象にインターネットで調査を実施し、2013年4月1日~8日の調査期間で、1,288人から回答を得た。

 一人あたりの内定社数は平均で1.5社と、前年(1.3社)より重複内定も増えている。 前年同期調査では、内定取得学生のうち就職先を決定し活動を終了させたのは20.8%でしたが、今年は18.6%とやや減少し、内定をもらっても就職活動を継続している割合が増えている。

 調査時点でのエントリーシート提出社数は平均18.6社。先月調査の12.3社からは6.3社増え、前年同期(17.8社)をわずかながら上回った。今期は常に前年同期を上回る水準で推移していたが、この4月調査でほぼ前年と同水準になった。12月からの4か月間という限られた期間で行動できる限界に近い数字なのだろう。

 ただ、一人あたりのエントリー社数は平均で81.3社と、先月調査(74.2社)からの1か月間で7.1社増。今後のエントリー予定社数も、3月調査では9.5社だったのが、4月は12.0社へと増えており、エントリーシートが通らない学生が中小企業など新規企業へのアプローチを強化する動きだと推測できる。

 4月上旬時点の志望業界を、今年度最初の11月下旬調査と比較すると、文系は、1位「銀行」・2位「商社(総合)」の順位は変化がないものの、ともに志望者の割合が下がっている。また、人気の割に採用数が少ない「マスコミ」「水産・食品」などは順位を下げた。

 理系は、11月に14.6%で10位だった「情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト」が、21.8%(2位)へと大幅に伸びており、情報処理業界には、早期に選考を進める企業が多く、現時点で多くの内定者を出していることが志望順位の上昇へと結びついたのだろう。

2014年大学卒業予定の内定率がリーマンショック以降もっとも高い数値に…ディスコ調査

《田邊 良恵》
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