【レビュー】マルチタスクを正統進化させるハイエンド端末「Optimus G Pro L-04E」 | RBB TODAY

【レビュー】マルチタスクを正統進化させるハイエンド端末「Optimus G Pro L-04E」

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フルHD動画を再生。IPSパネルを採用しており、視野角も広い
  • フルHD動画を再生。IPSパネルを採用しており、視野角も広い
  • Optimus G Pro L-04E
  • 電源ボタン、音量調節ボタン、SIMカードスロット、SDカードスロットは左サイドに集中している
  • 本隊サイズはニンテンドー3DSと同じくらい。L-04Eのほうがやや背が高い
  • ちょうど男性の手のひらに載るくらいの大きさだ。
  • 男性なら文字入力は片手でも十分可能。右端にもなんとかギリギリ届く。画面上部は持ち替えるか、もう片方の手を使う必要があるだろう
  • ホームボタンは物理式。片手持ちで電源ボタンが遠く感じるときはこちらを使って消灯から復帰させるといい。なお、新着メールなどがあるときは写真のように点滅してお知らせしてくれる
  • Q Slide 2.0を使って、フルHD動画をミニウィンドウで表示しながらブラウジング。両アプリとも非常に軽快に動作した
 マルチコアで高クロックなCPUに高精細液晶、、、かつてのPCがそうだったように、スマートフォンは今、ハイスペックという価値を求めて突っ走っている。それは進化の途上にあるスマートフォンにとって極めて真っ当な正統進化だ。しかし、一方でカタログスペックの追求は、ある段階で数字遊びに近くなり、その恩恵が体感としてはユーザーに伝わらなくなる。

 そんな中、NTTドコモが4月に投入する新たなハイエンド端末が、LGエレクトロニクスの「Optimus G Pro L-04E」だ。IPSパネルを使った高精細フルHD液晶に、クロック周波数1.7GHzのクアッドコアCPU、さらに3,000mAhの大容量バッテリー搭載と、前モデルのハイスペック志向を進化させる形でスペックアップを図っている。だが、L-04Eが面白いのは、そのスペックと端末の機能面がしっかりと噛み合っている点だ。

 今回は、発売前の実機を使って、特徴や実際の使い勝手をチェックしていこう。

■5インチ液晶は片手操作のギリギリサイズ

 実機を手にしてまず感じるのは液晶と本体サイズの大きさだ。4インチ台が主流になったスマホだが、今回投入されたドコモの春モデルのフルHD端末は、L-04Eを含め、全てが5インチ液晶を搭載。L-04Eを手近なものと比べると、ニンテンドー3DSとほぼ同サイズだった。

 その分ポケットなどに入れて持ち歩くには向かないかと思ったが、最厚部でも10.1mm程度ということもあり、スッポリと収まった。

 ただし、片手での操作が中心の人はやや注意。基本的には問題ないが、男性の筆者でも片手だと画面の端から端までをカバーするのは難しい。左右をカバーするのがギリギリで、画面の上の部分は持ち替えるか、もう片方の手で操作する感じだ。手の小さい女性などは少々大きく感じるだろう。

■可視化されたマルチタスク「Q Slide 2.0」

 通常であれば、大画面液晶で得られる臨場感や文字の読みやすさと、小型であることによる操作性の高さはトレードオフなので、ユーザーの好みに応じて選ぶしかないと言うところだ。しかし、本機に関しては液晶が大きいことは絶対に必要な要素だといっていい。

 というのは、L-04Eには「Q Slide 2.0」という機能が搭載されているためだ。これは、同一画面に複数のアプリを表示する機能で、ブラウザや動画などを全画面でなく、ミニウィンドウとして表示してくれる。要するに、PCのようにウィンドウ表示できるというわけだ。

 Q Slide 2.0はLGエレクトロニクスの独自開発機能だが、マルチタスクの進化方向としては正統派といえるだろう。これまでのスマートフォンのマルチタスクは、事実としては複数のアプリをバックグラウンドで動かしているが、実際に使用するユーザーからすると、結局画面上では1つのタスクしか目にすることができない。表面上はシングルタスクになってしまっているといってもいい。

 1つの画面に複数のウィンドウを表示するQ Slide 2.0は、目で見えるマルチタスクだ。ミニウィンドウとして表示できるのは、現状は動画、ブラウザ、カレンダー、電卓の4つだけではあるが、ネットの情報を見ながらメモをしたり、メールを打てるだけでもマルチタスクの価値は大きく上がる。

 そして、複数ウィンドウを表示するには、それだけ大きな表示領域と解像度が必要になる。だから、液晶の大型化、高解像度化は、本機には絶対必要な条件なのだ。ただし、スマートフォンとしてのハンディさは維持しながら。

 Q Slide 2.0にはミニウィンドウの透明度を変え、半透明表示する機能が付いているが、これはそうしたサイズ的限界をフォローするためのものだろう。ミニウィンドウを重ねたまま、下に表示されているアプリの画面も同時に確認できるので、限られた画面サイズを限界まで活用できるというわけだ。

■マルチタスクの可視化を支えるCPUとバッテリー

 複数のタスクを同時表示できても、処理が追いつかなければ意味がない。そこで、実際に高負荷がかかるフルHD動画を再生しながらのブラウジングを試してみたところ、ミニウィンドウでの動画再生もブラウザ操作もスムーズに行うことができた。このあたりはクアッドコアCPUの恩恵が大きい部分だろう。

 そして、こうしたマルチタスクの可視化を支えるのが大容量バッテリーだ。同世代のスマホのバッテリーが2000mAh前後なのに対し、L-04Eは3000mAhのバッテリーを搭載している。大型液晶やハイスペックCPUを搭載しつつ、大容量バッテリーで消費電力をカバーする。

 ちなみにバッテリーは急速充電に対応。メーカー公表値では、通常のACアダプタの場合280分かかる充電時間を、別売の急速充電ACアダプタなら230分まで短縮可能となっている。長時間使用でバッテリーを使い切っても、スピーディーに再使用できるのが嬉しい。

 スマホに限らず、全てのコンピューターはほとんど宿命的に、より高性能になることを目指している。だが、性能の高さが常にユーザー体験を革新してくれるとは限らない。「Optimus G Pro L-04E」は、ハイエンド志向とユーザー体験を変えようとする意志がしっかり噛み合っていると感じさせてくれる端末だ。
《小林聖》

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