【page2013】電子ブック連動ARコンテンツが作り放題の「ActiBook AR」……「page2013」でデモを披露 | RBB TODAY

【page2013】電子ブック連動ARコンテンツが作り放題の「ActiBook AR」……「page2013」でデモを披露

 印刷業界の一大イベントである「page2013」が2月6日から8日までの期間で開催される。スターティアラボが今回の「page2013」で展示に力を入れるのが「AcitBook AR」(AAR)という電子ブックとAR機能を連携させるソリューションだ。

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スターティアラボ 代表取締役社長 北村健一氏
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 印刷業界の一大イベントである「page2013」が2月6日から8日までの期間で開催される。電子ブックソリューションを出版社、印刷、通販など幅広い企業に提供しているスターティアラボが今回の「page2013」で展示に力を入れるのが「AcitBook AR」(AAR)という電子ブックとAR機能を連携させるソリューションだ。

 AARでは、「COCOAR(ココアル)」というiOS向けの画像スキャニングアプリで、ARマーカーとなる紙媒体を認識させると、それに関連付けされた電子ブック、カタログ、商品ページ、キャンペーンサイト、ゲームなど任意のイベントを起動できる。この機能によって、例えば、電車の中づり広告からその本や雑誌の電子版を購入できたり、店舗の地図表示およびルートガイドを起動したり、クーポンを発行したり、といったことが可能になる。企業やユーザーや顧客とのエンゲージメントをより深いものにできる。

 といっても、これだけでは既存のARとなにが違うのか、と思うかもしれない。AARの特徴について、スターティアラボ 代表取締役社長の北村健一氏は、「誰でも簡単にARコンテンツを容量内で作り放題のため、多くの企業やユーザーが手軽にさまざまな企画に利用できます」と説明する。ARを利用したイベントや企画を実施したことのある企業ならわかると思うが、通常ARを用いてゲームやイベントと連動させようとした場合、マーカーとなる対象の画像とそれに紐づいた情報などをすべて内蔵したアプリを開発する必要がある。そのため、コスト面での負担も大きくなりがちだ。

 AARでは電子ブックのオプション機能のひとつとして、マーカーの設定や関連付けする商品、サービスの起動などもユーザー企業が任意に設定できる。電子ブックアプリであるActiBookを購入またはサービス契約していれば、電子ブックコンテンツとの連携も可能だ。

 さらに、従来のARはマーカー情報とそれに連動する情報をすべて端末側に持つ必要があったが、AARでは、端末側は画像認識・検出だけを行い、あらかじめ登録されているマーカーとマッチングしたコンテンツを引き出す処理をクラウド側で行う。これにより利便性と柔軟性は格段に広がり、マーカーを変えずにコンテンツを変更、更新することも可能となる。サーバーとの通信が必要となると、レスポンスなどが気になるが「ActiBook ARは、画像認識速度とマーカーの検索速度を限界まで高速化しており、キャリアの3G回線でも2~3秒程度でARコンテンツを表示することが可能です」と北村氏が言うように、クラウド処理のARでも実用に問題はないようだ。

 「市場・業界の反応は、弊社が電子ブック事業を始めたときの反応に似ている」とのことで、同社が企画するARのセミナーが3時間で定員が埋まるといった現象にも、市場の興味や期待が現れているという。北村氏は、さらに時期的な要因が、市場のARへの興味を広げていると分析している。というのは、「ガートナーのハイプサイクルでいえば、電子ブックは2011年から12年にかけていわゆる反動期(幻滅期)に入った状態と言えますが、2013年は電子ブックの正しい適用方法や有用性が認められ生産性がアップする回復期に入るとみています」と述べ、さらに、AR技術が、その技術への期待が広がる流行期に入るのではないかと予想。紙媒体の中で表示しきれない情報を補完するという意味で、電子ブックやARと紙とは親和性が高いとも指摘する。

 確かに、各種スマートフォンやタブレットにくわえ、キンドルやkoboなどデバイスも充実し、モバイルを含むネットワーク環境の整備、電子ブックサービスの広がりとコンテンツの充実も進んでいる。例えば、「koboは楽天のポイント戦略によって主婦層に人気を博していたり、海外では、デバイスの普及と多様化によって、総体的にeインクデバイスの市場が下がっていたりします」というように、市場の動きも活発だ。しかしそのため、出版社やコンテンツプロバイダーは、コンテンツの差別化やサービスの差別化に注力する必要もでてくるという。

 スターティアラボでは、AARを、さらに競争が激しくなりそうな電子ブック市場に対応するためのソリューションのひとつとする戦略でいる。ActiBookでは、2012年までに、iOS、Android、PCと3つのプラットフォームに対して、電子ブックのオーサリング機能を提供してきた。そして2013年では、ログ解析や配信管理、CMS機能などさまざまなソリューションをActiBook Managerとして統合させる。同社では、3つのプラットフォームに、クラウド展開されるというActiBook Managerによる一連のソリューションを加えたものを「カスタム4」と呼んでいる。

 「page2013」では、ActiBook ARのサービスデモとともに、同社が提案する「カスタム4」の最初の実装モデルが見られるだろう。

■『page2013』セミナー情報

テーマ:iPadカタログ・チラシが必要とされる理由と最新動向
費用:15,750円
講師:凸版印刷 山岸 祥晃氏 /スターティアラボ 小友 康広氏 /五反田電子商事 原田 充氏
概要:一般企業でもiPadを大量導入し、電子カタログや電子マニュアルとして利用する例が増えている。これらは、単に紙のカタログを置き換えるだけではない理由がある。電子カタログ・チラシの最大のメリットは、アクセスログを解析しマーケティング情報として発注者にフィードバックすることである。電子カタログの本当の強みとは何か、紙のカタログでしかできない強みとは何かを議論し、電子と紙の棲み分けについても考える。
URL:http://www.jagat.or.jp/PAGE/2013/session/session_list.asp?sh=1&dt=20130207
《中尾真二》

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