省エネや自家発電装置…エコキャンパスの取組み特集 | RBB TODAY

省エネや自家発電装置…エコキャンパスの取組み特集

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「CASBEE」S評価を取得した東京経済大学5号館
  • 「CASBEE」S評価を取得した東京経済大学5号館
  • 「第4回エコ大学ランキング」総合第1位の日本工業大学キャンパス
  • いすの背面から空調気流が出る工学院大学の「空調いす」
 省エネや自然エネルギーに対する関心が高まる中、大学でも環境保全への配慮や対策が進められている。最新の省エネ技術の導入、自然エネルギーの活用、自家発電システムの設置など、その方法もさまざまだ。

 大学プレスセンターでは、エコキャンパスの取組みを特集し、ウェブサイトで公開している。

 東京経済大学(東京都国分寺市)では、4月に運用を開始した5号館が、日本唯一の客観的な環境性能評価システムである「CASBEE」で、最高ランクのS評価を取得した。太陽光パネルを設置し、1日約20kwの電力を発電。大教室4部屋、中教室4部屋のすべての照明の点灯を可能にしている。省エネ型の蛍光灯とLEDを併用することで電力量も抑制している。

 また、水資源に恵まれた国分寺キャンパスでは、キャンパスで利用する水はすべてくみ上げた地下水を利用。屋外では、屋上庭園やプランターに植えた4種類の植物で壁面の緑化を進めている。「遮光ルーバー」を設置して直射日光による室温の上昇を抑制し、「スウィンドウ」と呼ばれる自然風を取り入れた設備で建物内を循環換気して空調、エアコンの利用量を削減している。2014年開館予定の新図書館は、省CO2の実現性に優れたリーディングプロジェクトとして、国土交通省の「住宅・建築物 省CO2先導事業」にも採択されている。

 日本工業大学(埼玉県宮代町)は今年、NPO法人エコ・リーグの「第4回エコ大学ランキング」で総合第1位に輝いた。3年連続の上位入賞で、前年度比約27%の節電や約28%のCO2排出量削減を達成したことなどが高く評価された。2000年度からは太陽光発電設備を設置し、増設を続けている。総発電能力523kWと国内の大学として最大規模で、2011年度は学内全消費電力の約6%を自然エネルギーでまかなった。2001年には、「国際環境規格ISO14001」も認証取得している。

 工学院大学(東京都新宿区)が9月に竣工した八王子キャンパスの総合教育棟では、地中熱を利用したアースピット方式空調システムを導入している。教室には、建築学部教授の研究を生かした「空調いす」を採用。いすの背面から出る空調気流が、無駄なく快適な環境を整備するという、教室としては日本初の省エネシステムだ。

 龍谷大学(京都市伏見区)深草キャンパスの22号館は、屋上に太陽光パネル、1階玄関前に風力発電システムを設置。テラスや天井から自然光を取り入れるなど、積極的に自然エネルギーを活用している。LED照明器具、断熱効果の高い複層ガラス、省エネルギー効果の高い空調機なども導入している。

 武蔵野大学(東京都江東区)が4月にオープンした有明新キャンパスでは、臨海副都心の先進的な都市インフラを活用。地域冷暖房システムの導入、トイレ洗浄や緑化の潅水への中水利用、人感センサーでの照明制御による電力消費の低減、ごみ収集管路の利用、ソーラーパネルや風力発電の整備などに取り組んでいる。

 このほか特集では、奥羽大学(福島県郡山市)、麗澤大学(千葉県柏市)、北里大学(相模原市南区)の取組みも紹介している。
《奥山 直美》

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