近年シェアを大きく伸ばしている小型(ミラーレス)一眼カメラ。2012年1月には小型一眼カメラが初めてデジタル一眼レフカメラとのシェアを逆転した。各社の小型一眼カメラの新製品が出揃い、年末商戦を控え、ソニーマーケティングはデジタル一眼カメラの 購入に関する意識調査を実施した。 まず購入を検討しているデジタル一眼カメラとして、小型一眼が過半数以上の数字を獲得し、今後の市場のシェアを示唆する。デジタル一眼レフカメラの魅力的なポイントとして挙げられるのが「高画質」。一方で大きい、重いなど「サイズ」が不満に感じられている。 今回の調査では小型一眼の魅力的なポイントとして、持ち運びしやすいコンパクトな「サイズ」に次いで、「高画質」もポイントとして挙げられた。デジタル一眼レフカメラと同等のAPS-C規格のイメージセンサーを採用する小型一眼が市場に増えてきて、通常相反する2つのポイントが小型一眼で支持されてるようになった。 調査結果を「若年層(20代〜30代)」、「ファミリー層(子持ち)」、「シニア層(50代以上)」と3カテゴリーに分類すると、小型一眼の購入検討層の中で最も高いのは「シニア層」だった。中でも、60代以上の男性は全体と同等の58.0%だが、女性が70.7%と全体の数字を大きく上回った。 小型一眼カメラ購入のポイントは、各世代が「画質」、「サイズ」を1位、2位に挙げる。これら以外で重視する機能に、各カテゴリーの傾向が見られる。 若年層は、まだカメラの機能として一般的になってきていない、「ネットワークとの連携」について、他の世代よりも重視する。ファミリー層は「オートフォーカスのスピード」が全体より上回り、こどもが見せる一瞬の動きや表情を押さえたいというファミリー層の気持ちか。40代以降の男性は「レンズのラインアップ」と回答。 デジタル一眼レフカメラの不満点を見てみると、「サイズの大きさ」が最も多く、小型一眼の不満点では、「画質」に関する不満は下位となっており、「レンズの少なさ」が不満の1位となっている。 デジタル一眼レフカメラの、持ち運ぶのにサイズが大きいという不満を、小型一眼は解決した。さらに高画質を兼ね揃えたカメラとして認識されている。スペックに差が無いのであれば、デジタル一眼カメラ購入意向者は小型一眼を選択し、さらには、デジタル一眼レフカメラと同様にレンズ交換を楽しみたいという意向が、今回の調査からわかった。デジタル一眼カメラの購入に関する意識調査●調査期間:2012年10月27日(金)〜29日(日)●対象:全国男女1500名社会人、主婦●年齢:20代/30代/40代/50代/60代以上●方法:インターネットによるアンケート回答方式楽天リサーチ