人気の“濃い味トレンド”の裏に“ストレス”との関係あり……今冬の注目商品 | RBB TODAY
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人気の“濃い味トレンド”の裏に“ストレス”との関係あり……今冬の注目商品

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“濃い味”を謳う商品を、実際に購入したことがありますか?
  • “濃い味”を謳う商品を、実際に購入したことがありますか?
  • 日常生活において、“ストレス”を感じていますか?
  • ストレスによる、“濃い味”への嗜好の違い
  • 認知科学者の苫米地 英人氏
  • 濃いシチュー ビーフ
  • 濃いシチュー クリーム
  • カフェオーレ コーヒー濃いめ
  • 濃いリッチ杏仁豆腐
 トレンド総研は27日、「“濃い味トレンド”と“ストレス”に関する調査」の結果を公表した。ここ数年間ですっかり定番となりつつある、“濃い味”や“濃厚な味”を謳う商品の人気の背景を探る調査とのこと。

 この調査では、相対的に味覚的刺激が強く、「同量でも、より大きな味覚的な満足度を得られる味」を“濃い味”と定義。“濃い味トレンド”が一般消費者の間でどの程度浸透しているのかを調べ、その上で、“濃い味”と“ストレス”との関連性について、認知科学者・苫米地英人氏へのインタビューを行った。調査期間は8月27日~28日で、20代~50代の男女500名から回答を得た。

 まず、テレビや雑誌、インターネットなどで、「“濃い味トレンド”に関する特集を見たことがありますか?」とたずねたところ、「見たことがある」と答えた人は31%。3人に1人は、メディアでの“濃い味トレンド”の盛り上がりに触れていることが判明した。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで、「“濃い味”を謳う商品のラインアップが増えたと感じますか?」と聞くと、50%が「感じている」と回答。さらに「“濃い味”を謳う商品を、実際に購入したことがありますか?」との質問には、「覚えていない」という人を除くと、65%が「購入したことがある」と回答した。また、「“濃い味”のものが食べたくなるときがありますか?」とたずねると、「ある」と答えた人は64%にのぼった。

 そもそも“濃い味”を食べたくなる代表的なシーンとしては、「疲れた時」=「“肉体的なストレス”がたまっているとき」「“精神的なストレス”がたまっているとき」などが多い。そこで「日常生活において、“ストレス”を感じていますか?」と聞くと、「非常に頻繁に感じる」(26%)、「頻繁に感じる」(56%)という人を合わせ82%で、8割を越えた。どういったことにストレスを感じているかを聞くと、60%の人があげた「疲れ」が最多。以下、「睡眠不足」(43%)、「仕事上の業務に関する悩み」(39%)、「仕事上の人間関係」(34%)と続いた。

 ストレスの多い人では、「“濃い味”のものが食べたくなるときがある」という人が68%であったのに対し、ストレスの少ない人では45%。20%以上の大きな差が生じる結果となった。「“濃い”、“濃厚”などのワードが入った商品は、それだけで通常のものより魅力的に感じる」という人は、ストレスの多い人では、49%と、およそ半数。一方、ストレスの少ない人では、28%にとどまった。

 そこで、人が“濃い味”を求めるメカニズムと、“ストレス”との関係について、認知科学者の苫米地 英人氏にインタビュー。苫米地氏は「ストレスというのは、交感神経が優位な状態を指します。反対に、副交感神経が優位になっている状態が、リラックスです。ストレスとリラックスは、どちらかが良いとかではなく、交互に両方の状態をとる1サイクルのセットのものなのです」と、かならずしもストレスを悪者視する必要はないと指摘。そのうえで「現代社会で、ストレスが悪いもののように言われているのは、ストレスと1サイクルのセットであるはずのリラックスが欠けているためです。交感神経優位な状態ばかりが続き、副交感神経優位な状態に切り替わることがないから、さまざまな問題が起こります」と現代人の置かれた状況を説明した。

 さらに、「ストレスがたまると、味覚的満足度の高い“濃い味”を求めるのは、“本能”によるものと言えるでしょう」とし、「安らぎやリラックスを表象するものならば、どんなものでもリラックスの効果があると思います。たとえば、牛乳は、雄大な草原やゆっくりした時間が流れる牧場を表象するので、リラックスするという人は多いと思います。また、動物が生まれて初めて飲むミルクは、そうした意味でも安らぎの表象となり得るのではないでしょうか。その他に、お茶や温かい食べ物なども安らぎを表象する人が多く、お勧めできるかもしれません」とアドバイスしている。

 “ストレス”がたまると、本能的に“濃い味”を求める傾向があることが分かったが、さらに、リラックスを積極的に得るために求められるのが、“安らぎ”のイメージを抱かせる商品だということも明らかになった。同調査では、そういった商品の具体例として幾つかの商品を紹介している。

 一家団らんのイメージがあり、ホッとする味わいなのがシチュー。エスビー食品「濃いシチュー」は、商品名の通り、濃厚な味わいが特長のシチュールウで、ベシャメル仕立ての濃いミルク感の「クリーム」と、デミグラス仕立ての濃いビーフ感の「ビーフ」、2タイプが発売されている。いずれも自宅で本格派のシチューを楽しめる商品とのこと。その他にも、しっかりとしたコーヒー感とビターな味わいが楽しめるグリコ乳業の「カフェオーレ コーヒー濃いめ」、杏から作ったお酒(アマレット)を使用し、上品で華やかな杏仁の香りを表現した森永乳業の「濃いリッチ杏仁豆腐」、生クリームを贅沢に12%使用したことによる濃厚なコクを持ったヤスダヨーグルト「生クリームの入った芳醇ヨーグルト『Prime』」なども、安らぎを感じ、リラックスできるとして人気の商品とのことだ。
《冨岡晶》
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