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【レビュー】Android 4.0へのアップデートでより快適になった「GALAXY Note」

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  • 「GALAXY Note SC-05D」
  • Sノートの便利ツールのひとつ「数式マッチング」
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 NTTドコモの「GALAXY Note SC-05D」(サムスン製)が評判だ。いち早く約5.3インチという大画面のHD SUPER AMOLEDディスプレイを採用した製品だが、タッチペンでメモ書きやメニューのビューを確認したりすることができる。5.3インチという大きさは手帳サイズで、日本人にしっくりくるのだろう。おそらくこれより大きくても小さくてもいけなかったのではないだろうか?

 その「GALAXY Note SC-05D」がAndroid 4.0へのバージョンアップを開始した。主なアップデート内容は以下の通り。

1)Android 4.0に対応し、「フェイスアンロック(画面ロック解除)」の追加、メニューの変更(サブメニューのリスト化、設定メニューのカテゴリ分けなど)、バッテリー残量表示などに対応
2)動画を別ウィンドウで再生できる「ポップアッププレイ」に対応
3)ドコモ提供アプリ(電話、電話帳、iコンシェル、SDカードバックアップ)の追加
4)Samsung提供アプリ(Sノート)の追加
5)クイックWEBブラウジング


 フェイスアンロックは、端末のロックを顔認証で解除する機能だ。予め自分の写真を登録しておくことによって利用可能になる。他の端末が先行してAndroid 4.0にアップデートされているため、すでに体験している人も多いだろうが、驚かされるのはその精度の高さだ。少し暗めの場所や光の入る場所では認識がうまくいかないケースもあったが、設定の「顔認証性能の改善」には、色々な状態で顔を撮影してくださいとあるので、後から撮影し直すことで改善されるのかもしれない。ちなみに認証がうまくいかない時は、通常通りパターンが表示されるので、登録したパターンをなぞっての解除となる。

 気に入ったのが「Sノート」だ。これをはじめて目にしたのは、今年2月スペインで開催された「Mobile World Congress」でのことだった。「Sノート」は一見すると単なるメモ帳のように思えるのだが、文字や図形の自動認識機能がスゴい。日本語はいまひとつだが、筆記体で書いたスペルや数字、ルート、計算式も認識。なんとその解答を表示してくれるのだ。例えば、2X+3Xの式をノートに書き、検索すると5Xと答えを導き出す。正確にいうと英数字を文字認識した後、Wolfman Mathematicaでの計算を表示してくれるようになっている。この他、「Sノート」には適当に描いた図形を綺麗な形に補正してる機能も搭載されている。ノートのテンプレートは、フリーノート、ノート、ミーティングメモ、雑記、日記、レシピ、旅行の7種類が用意されているので、用途に合わせて選択したい。

 なお普段使う機能としては、クイックWEBブラウジングが便利だろう。WEBを立ち上げた後、画面の右端を指で軽く触れると、クイックコントロールメニューが登場する。新しいTab、Tabの選択、URLの入力画面、ブックマーク、メニューの5種類が扇形のメニューに表示され、選択することで該当のサイトへジャンプできる。この機能を使うにはブラウザの「設定」→「Labs」→「クイックコントロール」にチェックを入れておく必要がある。

 ここまでは代表的な新機能を挙げてきたが、「Sノート」にはあまり知られていない便利な従来機能もあるので、ここで再度紹介したい。「Sノート」にはペンが搭載されているが、ペンのボタンを押しながら画面をダブルクリックするとメモ帳(Sメモライト)が立ち上がる。ボタンを長押ししながらシングルクリックするとキャプチャをしてくれる。キャプチャと同時にペンツールが上部に登場するので、キャプチャした画面上にメモ書きなどを入れて、メールで送信することも可能。普段も使いたい機能だ。

 文頭にも挙げたが、「GALAXY Note SC-05D」は手帳サイズのスマートフォンの地位を確立したといってもいいだろう。Android 4.0へのバージョンアップによって、その使い方がより広がってきた。なお先日、サムスンはIFAに合わせて「GALAXY Note II」を発表しており、CPUは1.6GHzクアッドコアになっている。こちらも動作がより快適になっていることが予想され、国内への投入が楽しみなところだ。



《RBB TODAY》
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