【中小企業のIT活用術 Vol.2】コストダウンの切り札! LED照明はITリソースの一部に(後編) | RBB TODAY
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【中小企業のIT活用術 Vol.2】コストダウンの切り札! LED照明はITリソースの一部に(後編)

エンタープライズ 企業
大塚商会 プロダクトプロモーション部 LEDプロモーション課 主任 川畠泰氏氏
  • 大塚商会 プロダクトプロモーション部 LEDプロモーション課 主任 川畠泰氏氏
  • 大塚商会 プロダクトプロモーション部 LEDプロモーション課 課長 平城正美氏
  • 大塚商会1階のショウルームにも様々なLED照明が展示されている
  • 大塚商会では、用途や設置場所に応じて、タイプ別に様々なLED照明を用意している
■実用面でも様々なメリットが

 LED照明には、消費電力や電気代だけではない実用面でのメリットも多数存在する。まず発熱量が少ないという点だ。LED照明の場合、交流を直流に変換する電源部の回路等は発熱するが、光源そのものはほとんど発熱しないため、空調を抑えられるなど、間接的な節電効果も期待できる。紫外線や赤外線の放出も少ない点も特徴で、熱や色あせの影響を抑えることができ、食品や衣類、レザー製品などを扱う場合にも効果的だ。

 また、水銀灯などは点灯から明るさが安定するまでに時間がかかるが、工場や倉庫などではそれを嫌い、人がいないエリアや、昼休みなども通電し続けることになりがちだ。LEDであれば、電源投入直後に規定の照度に達するため、昼休みに消灯したり、こまめな節電も可能となる。

 その他にも、蛍光灯や水銀灯などより長寿命であること、ハレーションがほとんどないこと、といったメリットもあるだろう。節電のために照明を落として店舗をうす暗くしたりする必要もない。蛍光灯はガスが封入されたガラス管だが、LEDはポリカーボネート製となり、交換や保管が安全かつ楽である。

■ITリソースの一部としてLEDソリューションを位置づける

 良いことづくめに感じるLED照明だが、注意点もある。大塚商会 プロダクトプロモーション部 LEDプロモーション課 主任 川畠泰氏は「現在蛍光灯型のLEDも多数の製品がありますが、性能や安全性についても注意してください。PSEマークはついているか、同じ消費電力でもルーメン値は十分であるか、ものの見え方は問題ないか、取り付け場所の制限があるか、などです」と語る。

 そして、実際のオフィスや工場などへの導入にあたっては、サイトサーベイ、電気工事、高所作業の交換保守、アフターサポートなどのすべてワンストップで対応してくれる業者や代理店に依頼することを勧める。担当者に十分なノウハウがあればよいが、そうでない場合、たかが照明ということで安易に取り組むと節電やコストダウンの効果は得られない。

 大塚商会でも照明のLED化は、単に照明器具の設置や消耗品の販売という位置づけでは考えていない。同社 プロダクトプロモーション部 LEDプロモーション課 課長 平城正美氏は、「LED照明もPCやネットワークといった会社のITリソースの一部として考えています。具体的には、エネルギーマネジメントやBEMSに対応するソリューションとして、電力消費の管理・制御のため、消費電力の見える化のためにLED照明を積極的に活用したりしています。ですから、LED照明や機器に関する知識はすべての営業部員が把握しており、実際の営業も担当しています」と、照明のLED化をエネルギーマネジメントのような戦略的なソリューションへ広げていくという方向性を語ってくれた。

《中尾真二》
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