【危機管理産業展】ユニークな水陸両用車と小型無人飛行機 | RBB TODAY
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【危機管理産業展】ユニークな水陸両用車と小型無人飛行機

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microdrones社のUAV「md4-1000」。4つの電動プロペラで浮上し、上空の一点に留まりながら、地上のPCに映像を送信できる
  • microdrones社のUAV「md4-1000」。4つの電動プロペラで浮上し、上空の一点に留まりながら、地上のPCに映像を送信できる
  • 帝国繊維のブース。オンタリオ・ドライブ&ギア・リミテッド製の水陸両用車「Teisen Argo」。サイズはW1525×L3020×H1170mm、乾燥重量は570kg
  • タイヤには水カキのような溝が付いており、水中での走行をサポートする
  • ドライバー席。スピードメーター、距離計、タコメーター、アワーメーター、電圧計、水温計などを装備
  • モリタのブースで紹介されていた水陸両用車「Red Salamander」(ST Kinetics社製の)。サイズはW2300×L8600×H2500mm、重量は9700kg
  • こちらの駆動系はクローラー式を採用している。段差越え0.6m、溝越え2mまで対応。陸上での速度は50km/hで、進水時は3km/h
  • md4-1000の飛行イメージ。指定した広い範囲を複数の連続写真で撮影したり、所定の1点を見ながら旋回することも可能
  • md4-1000に搭載されているカメラ。用途に応じて、赤外線Liveカメラ、デジタル一眼カメラ、HDビデオカメラなども搭載できる
 ここでは、RISCON(危機管理産業展2011)展示会場で目を引いたユニークなビークルについて紹介しよう。

 まず面白かったビークルの1つに水陸両用車が挙げられる。帝国繊維(テイセン)は、一般車が走行できない雪原や泥濘地、がれ地、段差、急斜面に加え、水上も走れる「Teisen Argo」を展示していた。

 これはオンタリオ・ドライブ&ギア・リミテッド製の8輪駆動・8輪マルチビークルで、災害救助や救急搬送、僻地物資輸送、海岸パトロールなど、幅広い分野で活用されている。定員は陸上で6名、水上では4名だが、車の片サイドに救命用として人を搬送できるストレッチャーも付いている。31馬力のV型2気筒水冷エンジンを採用し、40km/h(陸上)および4km/h(水上)の速度で走行できるという。

 水陸両用車はモリタのブースでも紹介されていた。ST Kinetics社製の「Red Salamander」がそれだ。Teisen Argoと同様に、緊急救助や医療活動、物資運送、消火活動など災害救援活動で活躍する。災害現場に応じて、消火・搬送などの据付ユニットや、荷降ユニット、無線通信機、発電機/油圧装置、照明などのオプションを用意している。

 救援活動の際に堀削できるように、前部にブルドーザー、後部に油圧ショベルを取り付けることも可能だ。乗員は前部キャビンと後部キャビンを含めて最大24名。後部キャビンは、医療向け緊急搬送の場合に備えて、4名分のストレッチャーに対応する。また物資補給では4400kgまで貨物を載せられる。駆動系は機動性に優れたクローラー式を採用しており、屈折型ステアリングによって荒地でもスムーズに進入する。

 モリタのブースでは、もう1つユニークなビークルとしてUAV(Unmanned Aerial Vehicle)を紹介していた。microdrones社の「md4-1000」というユニークな機体だ。福島第一原発では、垂直離着陸方式の小型無人飛行機「T-Hawk」が投入されたが、md4-1000も同様の小型無人飛行機で、上空の一点に留まりながら、地上のPCに映像を送信できる。

 もちろんUAVなのでGPSを搭載しており、作成した自動飛行プランに従って自由に飛行する。T-Hawkとの違いは、4つのプロペラをバッテリー(リチウムポリマー)により駆動する方式であること。機体の重量は3kg弱と軽量だ。最大積載重量は1.2kgほどだが、機体の下部に高感度Liveカメラ、赤外線Liveカメラ、デジタル一眼カメラ、HDビデオカメラ、ガス検知センサーなどを取り付けることも可能だ。
《井上猛雄》
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