【ゼンリンデータコム Android用 いつもNAVI インプレ後編】ひと月無料で“お試し”可能、マルチに使えるナビアプリ | RBB TODAY
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【ゼンリンデータコム Android用 いつもNAVI インプレ後編】ひと月無料で“お試し”可能、マルチに使えるナビアプリ

IT・デジタル フォトレポート
ゼンリンデータコム Android用 いつもNAVI
  • ゼンリンデータコム Android用 いつもNAVI
  • 本体下左のイルミキーをタッチすると、メニュー画面が現れる。
  • 立体的なアイコンがユニークな地図画面
  • 目的地を検索すると、ルート探索モードを「カーナビ」か「電車・徒歩」かで選ぶことができる
  • 各種設定メニュー
  • 画面左に交差点とそこまでの距離、進行方向が表示される
  • 渋滞予測の注意書き
  • 数字入力は+と−を叩く方式
◆電車・徒歩モードと車モードの2in1

今回のテスト機はauの『IS03』(シャープ製)だ。3.5インチのディスプレイサイズは最小サイズのPNDと同程度。その使い勝手はどうだろうか。

まずインターフェース回りだが、カーナビでよく採用されているゼンリン製の地図だけあって、「いつもNAVI」は専用機の操作系に近いものがある。入力インターフェースは端末に最適化されているので、使用に際しての難しさはない。ただスマートフォンということでジャンルで掘っていくよりも、フリーワード検索から入るようなつくりになっている点が専用機とは違うところだ。

目的地の検索は住所か施設名、電話番号で検索するが、施設名のフリーワードでの入力は結構便利だ。住所もフリーワードでの検索ができる。「横浜」「ラーメン」という複数語でも狙ったところがちゃんとヒットするし、レスポンスも良い。サーバ側に検索データベースを持つ強みと言える。この部分は検索データを名称入力と住所データを完全に分けているカーナビ専用機よりも使い勝手がいい。

通常のカーナビでは、目的地を検索するとルート探索という手順なのだが、いつもNAVIではデフォルト設定がカーナビではなく電車・徒歩モードになっているので、カーナビへの切り替えが必要となる。そしてルート探索を行なうと探索結果の詳細なルートが表示される。これを確認してから、ナビ開始キーを押すことで、ルートを示す地図が現れる。このあたりは、電車・徒歩モードとのフレキシブルな切り替えや助手席ナビという用途で使われるアプリということで、手間がかかる部分といえる。

こうした一連の流れは、文字が小さいことや急いでいると誤操作をしやすいので、車内で行うよりも、クルマに乗り込む前にやっておいた方がいい。もっとも、こうしたスマートフォンアプリは車内でなくとも利用できるので、ナビアプリを日常的に使っていると予め目的地を登録しておくという作業が習慣になる。


◆ゼンリン製地図を活かした、きめ細かな表現

さてルート探索だが、現在の渋滞状況と過去の渋滞データを解析して渋滞を予想した「混雑予想モード」によって、混雑を回避するルート探索を行なってくれる。これは都心部や休日の混雑時には非常にありがたい機能で、精度の高いルートが期待できる。また、データは逐次更新されるため、ルートの書き換えが実際の渋滞状況に沿って変更される。実際にテストしたときも、都心部の幹線道路が混雑が始まると、すぐにルートが変更されたことが何度もあった。もちろん道を間違った時やあえて違う道に入った際のリルートにも対応しているが、もう少し早く表示されればありがたい。

ルートガイドは、地図表示と音声の双方がガイドするが、基本的に助手席ナビなので曲がるポイントは音声ガイドへの依存度が大きくなる。もちろん、交差点案内図も表示され、ガイド自体はかなりきめ細かい。地図も特に市街図が充実しており、IS03の高精細液晶ともあいまって、品質感も高い。画面左には交差点名称とそこまで距離が表示され、直近の交差点については画面上部に大きな矢印で進行方向が示される。また、交差点が近づくと拡大イラストが表示されるなど、小さい画面ながら分かりやすく見せようとする工夫が随所に盛り込まれている。また東京タワーや東京駅、六本木ヒルズといったランドマークが立体的なイラストで地図上に表示されるのもユニークだ。

音声ガイドは、この交差点案内をサポートするため、かなり頻繁に交差点や進行方向を指示してくれるのはありがたい。ただ、スマートフォンのスピーカーからの音声は小さめで、テスト中はずっと最大音量だったがもう少し大きな音で聞きたいところだ。


◆無料期間で機能に納得できるかお試しを

精度面はどうか。ナビの機能としては、目的地検索、混雑を避けたルート探索、ガイド機能など、カーナビ専用機にかなり近づいたと感じる出来映えだった。とくに、通信を利用した基地局測位を利用できるので、立ち上げ時の自車位置測位はかなり早い。とはいえ、移動時はGPSでの測位に頼っているため、トンネル内や高架下ではブレがでるのも事実。裏を返せば、そうした限られたシビアコンディション以外では精度に不満は全く感じない。ハードウェアのスペックだけを見れば、カーナビを遙かに超えており、電話や音楽プレーヤーといったマルチタスクをおこないながらここまでの高精細な地図表現とリアルタイム音声案内を実現できていることが驚きだ。

画面サイズの点ではすでにカーナビ専用機を使っているユーザーがスマートフォンのアプリに乗り換えるということは難しいだろうが、PNDの代替や古いカーナビ専用機を使っていてリアルタイムの渋滞情報を取得した新しい地図でナビをしたい、という向きにはサブのナビとして活用するという方法も大いにアリだ。とくにau向けではキャリアの月額課金が利用でき、ひと月315円という敷居の低さだ。また、お試し版としてフル機能が30日間無料で使えるキャンペーンも実施しているとのことで、まずは自分の使い方にマッチするかをじっくり試してみることをお勧めする。
《岡本 伸史@レスポンス》
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