シマンテック、電子メールおよびコンテンツアーカイブ「Symantec Enterprise Vault 10」発表 | RBB TODAY
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シマンテック、電子メールおよびコンテンツアーカイブ「Symantec Enterprise Vault 10」発表

エンタープライズ セキュリティ
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 シマンテックは8日、電子メールおよびコンテンツアーカイブソフトウェアの最新バージョンとなる「Symantec Enterprise Vault 10(シマンテック エンタープライズボルト10)」発表した。11日より提供開始される。

 Enterprise Vault 10には、新しくデータ分類サービス機能が加わった。これは、シマンテックの情報漏えい防止技術を採用することでMicrosoft Exchangeの電子メールの内容とメタデータを分析し、すべてのメッセージに対するアーカイブ及び保存のための戦略策定を可能にする。電子メールの内容とメタデータは、自動的に分類されて適切なアーカイブおよび保存ポリシーに適用され、コンプライアンスのためにレビューできるようにフラグが付けられる。また、64ビットインデックス処理エンジンの搭載により、最大6倍の検索スピードの高速化を実現した。その他Enterprise Vault 10 の新機能としてコンプライアンスおよび電子情報開示(e-ディスカバリ)目的のために、ソーシャルメディアでのすべてのやり取りをアーカイブできる機能が追加された。

 Enterprise Vault 10の特長は、頻繁にアクセスしない情報を、Microsoft Exchange、SharePoint、IBM Lotus Domino、ファイルサーバー等の高価なプライマリストレージとサーバーから、オンプレミスまたはクラウドでのより安価なストレージに移動できることが挙げられる。また、既存の .PST ファイルと .NSF ファイルが自動的に検出されてアーカイブに移行されるため、これらのファイルに含まれる情報を再び操作しやすくなる。.PST ファイルと .NSF ファイルを集中管理することで、e-ディスカバリにすばやく対応できるようになると同時に、ストレージコストの削減、バックアップ期間の短縮、情報リスクの低減が達成される。

 さらに、Enterprise Vault はユーザーの既存のツール(Outlook、Notes、SharePoint等)をシームレスに拡張するように設計されているため、ユーザーは複雑な処理を意識することなく、モバイルデバイス等を使用していつでもどこでもアーカイブされた情報にアクセスできる。このほか、ファイルの重複を排除する機能、ガイド付きレビュー機能を搭載したe-ディスカバリ機能が搭載されている。

 シマンテックは、米Actiance、CommonDesk、Globanet、Hanzo、Socialwareとの提携により、Enterprise Vault 10 でソーシャルメディアでのやり取りを自動的にアーカイブし、コンプライアンス、e-ディスカバリ、コーポレートガバナンスに対応することを可能にした。企業は、使用を制限したり禁止したりすることなく、ソーシャルメディアでのコミュニケーションにおける要件を満たすことができる。

 Enterprise Vault は、情報を記録し、将来の訴訟に備えて特定の記録にタグを付け、関連記録をすばやく簡単に検索できるようにすることで、不測のe-ディスカバリ要求に備える顧客企業を長い間支援してきた。さらに、2011年7月にシマンテック コーポレーションが買収完了したClearwell Systems(クリアウェルシステムズ)社のClearwell E-Discovery Platformを使うと、内部監査、法的なe-ディスカバリ、コーポレートガバナンスのためにそれらの記録を処理、分析、レビューできるようになる。シマンテックは、法律、規制、調査に関するすべての事柄を対象に、繰り返し実行できるe-ディスカバリのワークフローをそれぞれ提供することで、コストとリスクを削減する。企業は、アーカイブと保存から、レビューとデータ出力まで、すべてのプロセスで書類ごとに追跡調査を実行できる。

 またシマンテックは、SaaS型企業向けセキュリティサービスであるSymantec.cloudにおける電子メールのアーカイブサービスを継続し、Symantec Enterprise Vault.cloudとして提供する。SaaS型アーカイブサービスの利便性と効率性を備えており、あらゆる規模の企業が電子メールストレージの管理、法的なe-ディスカバリ、およびコンプライアンスなどの課題を解決できるようになる。また、ハードウェア、ソフトウェア、プラグインのインストールやメンテナンス不要の、メールボックスごとの月額定額料金で、容量無制限の電子メールストレージとエンタープライズクラスのデータセンターでの保存を提供する(Symantec Enterprise Vault.cloudの日本での提供については検討中)。

 さらにシマンテックは、Enterprise Vaultを自社データセンター内に持ちつつ、アーカイブデータをクラウド上でオンプレミスのストレージと同じように管理し、コスト削減もできるハイブリッドモデル、Enterprise Vault Cloud Storage for Nirvanixを提供するとのこと。

 Symantec Enterprise Vault 10の参考価格は、「Enterprise Vault E-Discovery Suite Standard Edition」で1000名で約1000万円。保守料は別(ライセンス料の18%から)。販売方法は、シマンテック販売パートナーを介した間接販売となる。
《池本淳》
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