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富士通のクラウド「DDworks21/EDC plus」、新薬の開発業務に採用

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
サービス利用イメージ図
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 オンコセラピー・サイエンスは27日、新薬開発業務の効率化のために、富士通の治験データをIT化するEDC(Electronic Data Capture:電子的臨床検査情報収集)のクラウドサービス「DDworks21/EDC plus」を採用したことを発表した。

 「DDworks21/EDC plus」は、製薬会社が開発している薬の治験を医師など実施している医療機関から、治験データである症例報告書(CRF:Case Report Form)を回収するためのクラウドサービス。一方、オンコセラピー・サイエンスは、東京大学医科学研究所中村祐輔研究室のがん遺伝子研究の成果をもとに、副作用が少なくより効果的で革新的ながん治療薬、がん治療法の研究開発を目的に2001年に設立されたアカデミア発創薬ベンチャーだ。

 一般的な新薬開発のプロセスは、まず製薬会社で5年ほどかけて創薬の研究を行い、その後複数の医療現場で医師が薬の効果を実証するための治験を5年~7年にわたり実施し、最後に製薬会社が治験データをまとめて厚生労働省に申請する。この中の治験プロセスでは、医師などの治験スタッフが手書きで記入した症例報告書を製薬会社の担当者(モニター)が直接病院を訪問し回収しているが、訪問先の病院が日本各地に散在している場合が多いこと、症例報告書の修正には手間と時間がかかることから、多大な労力が必要だった。

 オンコセラピー・サイエンスでは、「DDworks21/ EDC plus」の導入により、回収時間の短縮と同時に、クラウドサービスのためシステム運用などが不要になり、研究開発により多くの人材を集中し新薬開発の期間を短縮できる見込みだとしている。今後は、世界が注目するがんワクチンや抗体、低分子医薬などゲノム情報から同定したがん治療に理想的な分子を標的とする新規治療薬の早期市場投入に向けて本サービスを活用する。
《冨岡晶》
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