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【CommunicAsia 2011】初のMeeGo OS搭載スマートフォン「Nokia N9」……その特徴は?

IT・デジタル スマートフォン
前面には一切のキーを持たない「Nokia N9」
  • 前面には一切のキーを持たない「Nokia N9」
  • 最厚部は12.1mmだがエッジ部分は丸みを帯びているため手になじみやすい
  • 背面には800万画素カメラを搭載。色はブルー、ピンク、ブラックの3色
  • 不在着信、SMS、Eメールなどが一覧表示される待受画面
  • スワイプ操作を行うと実行中のタスク一覧が縮小表示される
  • Nokia傘下のNAVTEQが提供する地図・カーナビアプリが無料で利用できる
  • プリインストールされる主なアプリ一覧
  • デュアルSIM機能を搭載する「C2-03」
 シンガポールで開催中の展示会「CommunicAsia 2011」のNokiaブースでは、ソフトウェアプラットフォームとして初めてMeeGoを採用したスマートフォン「Nokia N9」が人気を集めている。同社は長らくCommunicAsiaへのブース出展を行わず、会期中別会場にてプライベートイベントを開催するにとどめてきたが、今年は久々に展示会場内でNokiaのロゴを見ることができた。

 目玉はこの展示会に合わせて発表されたMeeGoスマートフォンのN9だ。同社はハイエンドインターネットデバイスのプラットフォームを従来のSymbianから、Intelと共同開発するLinuxベースのOSであるMeeGoに移行する方針を示していたが、今年2月にMicrosoftとの戦略提携を発表し、Windows Phoneを次期主力プラットフォームに据える戦略に転換。開発中のMeeGo搭載スマートフォンはSymbianとWindows Phoneの間で宙に浮く形となっていたが、今回実際に動作する製品が一般に公開された。発売時期はこの夏から年末までの間とされているが、かねてNokiaは今年末にWindows Phone搭載機を発表し、来年より順次市場投入する予定としており、このN9がただ1台のMeeGo搭載スマートフォンとなる見込みだ。

 Nokiaブースでは透明ケース内に収められる形でN9が展示されていたが、その周辺には多くの同社スタッフが実機を手に控えており、目の前で動作を確認することができた。初のMeeGo採用機でありながら動作は非常にスムーズで、とりわけタスク切り替えの操作はユニーク。画面の端をタッチし、そのまま指を横方向へ滑らせるスワイプ操作を行うことでアクティブなタスクが最小化され、実行中タスクの一覧画面へと移り変わる。また、ブラウザで開いているタブのひとつひとつが別のタスクとして表示されるので、アプリを切り替える場合もタブを切り替える場合も操作は共通になっているのが特徴。

 また、NFC技術による近距離通信・ICタグ機能にも対応しており、連絡先などの小さなデータの交換や、対応ICカードの読み取りなどが可能。また、展示会場ではBluetooth周辺機器とのペアリングをNFCで行うデモが行われており、暗証番号の入力などのペアリング操作を行わなくても、N9本体をBluetoothスピーカーにタッチするだけでそのスピーカーをサウンドの出力先に切り替えられるといったメリットが紹介されていた。

 ディスプレイは3.9インチ(480×854ドット)の静電容量式タッチパネルで、プロセッサは1GHz動作のOMAP 3630。内蔵フラッシュメモリの容量は16GBまたは64GBの2種類が用意される予定。本体サイズは116.45mm×61.2mm×7.6mm~12.1mm、重量は135g。

 加えて、今回のCommunicAsiaに合わせた新端末として、「デュアルSIM」機能を搭載した「C2-03」などを発表した。この機能は、バッテリーの奥に装着する通常にSIMに加えて、本体側面に外部からアクセス可能なセカンドSIMスロットを用意し、いつでも2枚目のSIMカードを追加できるというもの。セカンドSIMの入れ替えは待ち受け時にいつでも可能で、本体の再起動も不要。電話の発信やパケット通信の開始時には、メインSIM、セカンドSIMのどちらの回線を使うかその都度選択できる。

 この機能により、時間帯に応じてより料金プランの安い携帯電話事業者を使用する、仕事とプライベートで電話番号を使い分ける、海外に出かけたときに現地のSIMカードを追加するといった使い方を可能としている。Nokiaではコストに対する要求の厳しいユーザーに向けたローエンド端末にこの機能を搭載しているが、新製品のC2-03はタッチパネル操作に対応するなど、従来の製品に比べ若干の機能アップを図っている。

《日高彰》
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