Inerop Tokyo 2011において、米Napatech社が40GbE対応のパケットキャプチャボード(NT40E2-1 Capture)の展示を行っていた。これは、汎用的なPCI Expressカードのボードだが、インテリジェントな機能をオンボードに搭載しており、基本的なモニタリング、解析もできるようになっている。 モニタリングできるプロトコルはIPv4、IPv6はもちろんのこと、MPLSやタグVLANなど、可変長ヘッダのものにも対応している。v6混在のネットワークやMPLSのようなパケットの解析もできる。 インターフェイスが標準的なPCI Expressであり、アプリケーションが利用できるAPIもサポートしているので、あらゆる製品やサーバに組み込んで、高性能なパケットアナライザや測定器を設計できるそうだ。さらに、オンボードにモニタリング機能を持っているので、測定器本体やサーバのパフォーマンスにほとんど影響を与えず、パケットのキャプチャが可能だそうだ。 国内でも測定器大手メーカーが自社製品に採用している例もあり、米国ではビデオデータのような高帯域のトラフィック解析やモニタリングに活用されているという。変わった応用事例では、レイテンシの低さや高速性能に目をつけて、証券会社が特殊なトラフィックを監視し、どこよりも早く取引をするためのシステムに採用された例もある。
【Interop Tokyo 2011(Vol.10)】IPv6上でIPv4通信を可能にする「ActiveAssist SA46T」……富士通コンピュータテクノロジーズが参考出展2011.6.7(火) 20:15