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【ESEC 2011(Vol.4)】HTML5対応の組込み向けブラウザ「W10」……エイチアイ

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
組込み用途向けHTML5対応のWebブラウザ「W10」のデモ。Safariでも利用されているWebkitブラウザコアを採用している
  • 組込み用途向けHTML5対応のWebブラウザ「W10」のデモ。Safariでも利用されているWebkitブラウザコアを採用している
  • 「W10」は各種OSに対応しており、OSより上位のレイヤすべてがエイチアイから提供可能としている
  • HTML5ウィジェットを実行するためのアプリケーションプラットフォーム「Obigo Web Runtime」のデモ。搭載機器が増えれば、HTML5ウィジェット利用のすそ野を大きく広げることになる
  • 「Obigo Web Runtime」には専用ウィジェットマネージャも用意されるほか、開発SDKもエイチアイから提供可能だという
 第14回組込みシステム開発技術展の会場には、ハードウェアだけでなく、組込みシステム向けの各種ソフトウェアも展示されている。

 エイチアイのブースに展示されている、HTML5対応のWebブラウザ「W10」や、HTML5対応Webブラウザをベースとしたウィジェットアプリケーションプラットフォーム「Obigo Web Runtime」も、そうした製品だ。いずれも同社と提携する韓国のオビゴ社の製品である。

 「W10」は、Safariでも利用されているWebkitブラウザコアを利用したHTML5対応のWebブラウザで、タッチパネル上でも操作しやすいUIが提供されているため、携帯電話だけでなく、スマートフォンやデジタル家電などの組込み用途にも適している。

 また、Webkitへのアップデートにも短期間で対応可能な設計になっているという。いわゆるガラケーでも、HTML5対応のブラウザが利用できるようになるのは嬉しい。ただし、製品はハードウェアメーカーやキャリアを通じて流通することになるので、搭載機種が発売されるのを待たねばならない。

 「Obigo Web Runtime」は、HTML5、CSS3、DOM3、SVGなどの規格に対応するウィジェットアプリケーションプラットフォームで、HTML5ウィジェットを実行するための環境だ。WAC/W3CのAPI仕様をサポートしているため、Javascriptでデバイスを制御したり、デバイス情報を取得することもできる。

 また、専用のウィジェットマネージャを装備しており、ウィジェットのアップデートや削除などの管理も行える。

 なお、Android対応バージョンは、Choromeブラウザの描画エンジンとして使用しているという。

 Web Runtimeに対応したウィジェットアプリケーション開発用SDKもエイチアイから提供可能としている。

 iPhoneやAndroidアプリの開発には、Objective-CやJavaなどのスキルが求めらる。しかしHTML5ウィジェットならば、HTML、CSS、Javascriptで開発可能であり、開発したアプリもハードウェアプラットフォームを越えて利用しやすいなど、非常に注目されている。

 さまざまな機器にWeb Runtimeが搭載されれば、HTML5ウィジェット利用のすそ野が、さらに広がることになるだろう。
《竹内充彦》
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