NTTデータは2日、金融機関の基幹系システム向けソリューション「FINALUNA(フィナルナ)rock-solid framework」の提供を開始した。社会インフラレベルの高信頼性をJavaで実現したのが特徴となっている。 金融機関の基幹系システムは、大規模かつ非常に高い「RASIS」(Reliability Availability Serviceability Integrity Security:信頼性、可用性、保守性、保全性、機密性を確保するための技術)が求められる。NTTデータでは、「FINALUNA」を活用した基幹系システム向けソリューションの開発を2009年より開始、今回「FINALUNA rock-solid framework」の提供を開始した。 「FINALUNA rock-solid framework」では、大規模な基幹系システムを、互いに疎結合なサブシステムに分割し、SOAコンセプトで統合した保守効率の高いシステムに更改できる。さらに、プラットフォームをz/OSにすることによって、非常に高いRASISの要求を実現した。なお日本IBMより、国内実績のあるシステム基盤ソリューションの提供を受けるとともに、ESBやBPM機能およびクラウドコンピューティングをサポートするミドルウェア製品群「WebSphere」のOEM提供を受けている。また米IBMの製品開発元からも技術交流プログラム(Lab Advocate)を通じた技術支援の提供を受けているとのこと。グループ会社であるNTTデータ先端技術は、WebSphereのOEMを取り扱うとともに、「FINALUNA rock-solid framework」のサポートを行う。 NTTデータは、今後、金融機関の基幹システム向けサービスを順次拡大し、3年間で適用システム250億円の受注を目指すとともに、海外展開を図る。 なお「FINALUNA rock-solid framework」の展開の一環で、金融機関の基幹システムの更改の検討を支援しており、すでに、日本銀行の「新日銀ネット」に、「FINALUNA rock-solid framework」を活用し、日本IBMのシステム基盤ソリューションを用いた提案を行い、採用されている。