シトリックス、Citrix XenDesktopにモバイルユーザー向けの新機能を追加 | RBB TODAY
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シトリックス、Citrix XenDesktopにモバイルユーザー向けの新機能を追加

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Citrix XenClientのアーキテクチャー
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 シトリックス・システムズ・ジャパンは27日、モバイルユーザー向けの新機能を追加した「Citrix XenDesktop 4 Feature Pack 2(FP2)」を発表した。

 Citrix XenDesktop 4 FP2は、新機能である「Citrix XenClient」「Citrix XenVault」を搭載した最新版。企業は規模を問わず、デスクトップパソコンユーザーとノートパソコンユーザーの両方をあらゆる場面でサポートできる、単一のデスクトップ仮想化ソリューションを導入できる。また、企業におけるノートパソコンの利用者が急速に増えている中、デスクトップ仮想化のメリットをさらに多くのユーザーに提供することが可能になる。

 「Citrix XenClient」は、クライアントデバイス上で直接動作する仮想デスクトップを実現するクライアント向けハイパーバイザー。仮想デスクトップ環境におけるセキュリティ強化と集中管理が可能となり、ユーザーはローカルにインストールされた従来のデスクトップでのチェックインやチェックアウト作業に時間を費やすことなく、オンラインまたはオフラインでシームレスに作業できる。また、XenClientを使用することで、ユーザーの使用感を損なうことなく、安全かつ集中管理された企業デスクトップ環境をノートパソコンユーザーに提供できる。同じノートパソコン上に2つ目の個人用仮想デスクトップを設定することも可能で、企業のセキュリティを維持しながら、ユーザーに自由度を提供可能。オフライン時は今までどおりのインストールされたデスクトップのように動作し、ユーザーがネットワークに接続するとすぐにデータセンターの変更を自動的に同期するため、会社のすべてのノートパソコンを集中的にバックアップできる。ノートパソコンが紛失や盗難にあった場合、そのノートパソコン上のデータは遠隔から消去できるとともに、新しいノートパソコンを購入したときのように、すべてのデスクトップ環境を完全にリストアできるのが特長だ。さらに、ハードウェアからオペレーティングシステムを切り離すことで、デスクトップイメージの作成、セキュリティ保護、配備、サポート済みハードウェア間の移動が可能となっている。IT部門のメンテナンス負担が大幅に減り、ノートパソコンユーザーの災害復旧が簡単になる。また今回、初期のベータリリースではサポートされていなかった、多角的な操作性、強化されたセキュリティ機能、新同期機能、およびハードウェアプラットフォームやワイヤレスアダプタ、USBデバイス(webcam、iPad、iPhone、Android、BlackBerryおよびWindows Mobileデバイスなど)に対する延長サポートなどが備わっている。インテルvProテクノロジーへの最適化も施されている。

 「Citrix XenVault」は、企業アプリケーションで作成されたユーザーのデータを、自動的かつ透過的に暗号化されたフォルダに保存し、不正ユーザーから常に保護するソリューション。会社に持ちこんだ自分のノートパソコンに、IT部門がソフトウェアをインストールすることを望まない契約社員や従業員に最適のソリューションとなっており、仮想デスクトップと物理デスクトップの両方に対応している。契約の終了や従業員の退職、またはノートパソコンが紛失や盗難に見舞われた場合でも、会社のデータは安全に保護されるだけでなく、遠隔的にデータを消去することも可能だ。XenVaultは、Citrix XenApp(またはXenDesktopのXenApp機能)あるいはMicrosoft App-Vによって提供される企業アプリケーションで作成されたデータを自動的に暗号化する。

 XenClientおよびXenVaultテクノロジーは、XenDesktop 4 Feature Pack 2の提供時に同梱され、9月末に発売される予定。なお、XenClientは、XenDesktop EnterpriseおよびXenDesktop Platinum エディション使用ユーザーのうち、サブスクリプション アドバンテージ契約を購入されているユーザーには無償で提供される。XenVaultは、Citrix Receiverソフトウェア クライアントへのプラグインを通じて利用可能で、XenDesktopおよびXenAppを使用しているすべての利用者に無償で提供される。
《池本淳》
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