日立やトヨタなど4社、風力発電所を活用した「六ヶ所村スマートグリッド実証実験」開始 | RBB TODAY
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日立やトヨタなど4社、風力発電所を活用した「六ヶ所村スマートグリッド実証実験」開始

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実験の概要
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 日本風力開発(JWD)、トヨタ自動車、パナソニック電工、日立製作所の4社は16日、青森県六ヶ所村において、世界初の大規模蓄電池併設型風力発電所を活用した住民居住型のスマートグリッド実証実験を開始した。

 「スマートグリッド」とは、計測機器等を内蔵した装置とICTを駆使することで、電力需給を自動調整・最適化できるようにした次世代電力網。その構築には、それぞれの国・地域が抱える電力事情(電源、送電線)や通信インフラ事情に合わせ、新エネルギーによる発電設備、電気自動車・プラグインハイブリッド車や蓄電池、蓄熱機器などの蓄エネルギー機器を導入する必要があると考えられている。JWD、トヨタ、パナソニック電工、日立は、風況に恵まれ、風力発電導入量が国内最大の六ヶ所村において、系統電力から独立した電力網であるクローズドグリッドを独自に構築し、需要と供給の連動を支える技術開発と共同での実証実験に取り組んでいくものとなる。

 既設の六ヶ所村二又風力発電所を利用、六ヶ所村の分譲地「尾駮レイクタウン北地区」に、実証棟として「スマートハウス」6棟を新設し、実生活環境を構築する。さらにスマートハウスに、3種類のホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)、スマートメーター、太陽光発電設備などを設置する。乗用車としてはプリウスプラグインハイブリッド8台を活用する。

 この電力網は、世界初の大規模蓄電池併設型風力発電所を活用したCO2を排出しないものとなっており、自然エネルギー発電を電源として電力供給側と需要側を協調させ、実証する地域全体でエネルギーマネジメントを行い、エネルギー効率の最適化を実証するとのこと。具体的には、対象となる国・地域(日本、欧州、新興国、資源国など)の電力事情(電源、需要、需給バランス)および地域事情(離島、気候その他特殊事情)を想定したクローズドグリッドでしか実証できないシナリオを作成し、エネルギー利用の効率化を実証する。実験期間は2012年7月まで(予定)。
《冨岡晶》
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