ネットワーク利用犯罪が激増、著作権法違反が3倍に……警察庁調べ | RBB TODAY
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ネットワーク利用犯罪が激増、著作権法違反が3倍に……警察庁調べ

エンタープライズ セキュリティ
サイバー犯罪の罪名別割合
  • サイバー犯罪の罪名別割合
  • 検挙件数の推移
  • ネットワーク利用犯罪の内訳
 警察庁は2日、2010年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について発表した。不正アクセスが大幅減少し、サイバー犯罪全体の検挙数は減少したものの、その他ネットワーク利用犯罪が軒並み増加している現状があきらかとなった。

 警察庁「2010年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について」によると、2010年上半期のサイバー犯罪の検挙件数は2,585件で、前年同期比-1,285件(-33.2%)と減少した。とくに不正アクセス禁止法違反は85件で前年同期比-1,880件(-95.7%)と大幅減少した。ただし2009年上半期の検挙件数が多かったのは、犯行グループ(15人)による組織的なオークション詐欺事件における不正アクセス禁止法違反が1,813件にも及んだことが要因となっているとのこと。

 一方、コンピュータまたは電磁的記録を対象とした犯罪は56件(前年同期比+9件、+19.1%)。そしてネットワーク利用犯罪は2,444件(前年同期比+586件、+31.5%)と増加した。ネットワーク利用犯罪のうち、ネットワーク利用詐欺は867件(+161件、+22.8%)、インターネット・オークション利用詐欺は451件(+156件、+52.9%)、児童買春および青少年保護育成条例違反は451件(+123件、+37.5%)、わいせつ物頒布等および児童ポルノ事犯は402件(+155件、+62.8%)、児童ポルノ事犯は329件(+135件、+69.6%)、出会い系サイト規制法違反は207件(+23件、+12.5%)、著作権法違反は160件(+108件、+207.7%)と軒並み増加した。

 2010年上半期に都道府県警察の相談窓口で受理した、サイバー犯罪等に関する相談件数は37,181件(前年同期比-6,575件、-15.0%)。[詐欺・悪質商法に関する相談は15,214件(-6,519件、-30.0%)、インターネット・オークションに関する相談は3,724件(-356件、-8.7%)、迷惑メールに関する相談は4,364件(+1,021件、+30.5%)、不正アクセス、ウイルスに関する相談は1,897件(-100件、-5.0%)となっている。
《冨岡晶》
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