NTTアイティが視覚障がい者も操作可能なテレワークツールを開発 | RBB TODAY
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NTTアイティが視覚障がい者も操作可能なテレワークツールを開発

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
テレワークツール「MeetingPlaza」と「マジックコネクト」の利用イメージ
  • テレワークツール「MeetingPlaza」と「マジックコネクト」の利用イメージ
  • 「MeetingPlaza」v5.5のインターフェイス
 NTTアイティは25日、NTTサイバーソリューション研究所およびNTTクラルティの協力を得て、キーボード操作と特定のソフトでの音声読み上げに対応した高機能Web会議「MeetingPlaza」と新世代リモートアクセス「マジックコネクト」を開発したことを発表した。

 両者を組み合わせ、視覚障がい者も操作可能なテレワークツールとして9月1日から販売を開始する。新たに開発された「MeetingPlaza」「マジックコネクト」は、キーボード操作により、主要な動作、機能の指示や表示内容を特定ソフトで音声読み上げ可能にした、視覚障がい者も操作可能なテレワークツールとなる。これを用いることにより、通勤の困難な視覚障がい者が自宅から会社へのコミュニケーションを行ったり、会社のPCを遠隔操作するテレワーク(在宅勤務)が可能になり、通勤負荷の軽減やバリアフリー化が図れる。このテレワークツールを活用することにより、視覚障がい者の社会参加やユニバーサル社会の実現を推進していく考えだ。

 インターネットを使ったWeb会議システム/サービス「MeetingPlaza」は、2001年6月よりNTTアイティが開発、販売を行ってきた。現在、システム販売とASPサービスを合わせて3,000社を超える導入実績をもつ。2010年2月発売の最新版「MeetingPlaza V5.5」では、大容量会議資料の高速表示を実現している。「MeetingPlaza」はインターネットに接続できるPCと、ヘッドセット等の音声機器、必要に応じてWebカメラさえあれば、音声、映像、さまざまな資料を共有した多地点でのWeb会議を行うことができる。1つの会議室に最大32拠点から参加(ASPサービスの場合)して全拠点の顔映像を見ながらコミュニケーションをしたり、高度なソフトウェアノイズ/エコーキャンセラを搭載、携帯電話からの接続や既存のH.323テレビ会議専用端末との連携可能など多くの特徴を有している。

 「マジックコネクト」は、USBキー1本でVPNサービスを実現するソリューション。2004年9月よりNTTアイティが開発、販売を行った。国内1000社以上の導入実績をもち、「テレワーク推進賞・優秀賞」や「SOHO AWARDS選考委員賞」などを受賞している。HTTPトンネリング技術により、ファイアウォールに守られた機器(PC、WS、組込機器等)への外部からの接続を可能とするソフトウェアを搭載。Webが閲覧できる環境であれば、既設のファイアウォール/ルータの設定を変えることなく、簡単に通信データの暗号化により安全にネットワーク接続することが可能となる。「マジックコネクト」上では、リモートデスクトップ等のTCP/IP接続のさまざまなソフトウェアを使用できる。

 これまでは自宅PCから会社PCにリモートアクセスした際に、会社PC上の音声読み上げソフトによる読み上げ音声を自宅PC側で聴くことはできなかった。今回、セキュリティを確保したまま会社PCの読み上げ音声を自宅PCで聴くことができるように開発されたことで、視覚障がい者も読み上げ音声を聴きながら会社PCを操作することが可能になるとのこと。

《池本淳》
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