ブルースター、PCチューニングソフトの新版「PC Matic 2011」製品説明会を開催 | RBB TODAY

ブルースター、PCチューニングソフトの新版「PC Matic 2011」製品説明会を開催

エンタープライズ その他

PC Pitstop COO Keith Linden氏
  • PC Pitstop COO Keith Linden氏
  • PC Pitstopの沿革
  • PC Maticの特徴
  • PC Maticの特徴
  • 他社ツールとの機能比較
  • 特筆すべき特徴
  • ブルースター 代表取締役社長 坂本光正氏
  • ブルースターの設立までの経緯
 米国PC Pitstop社の国内の総代理店であるブルースターは11日、都内でPCチューニングスイーツである「PC Matic 2011」の発表会を開催した。発表会には、PC PitstopのCOOが来日し、製品概要と2011バージョンの新機能などについて説明。ブルースターが、国内での販売戦略について披露した。

 PC Pitstopは、1999年にGateway 2000の副社長だったRob Cheng氏(CEO)とWINDOWS MAGAZINE誌の執行編集員だったDave Methivn氏(CTO)によって設立された会社だ。2000年には、最初のサービスとしてクライアントPCの自己診断をオンラインで行うウェブサイトを立ち上げている。当時は、診断した結果のアドバイスや改善方法のTipsを提供するだけのサイトだったが、2004年からはPCの設定の最適化ツールをリリースし、その後もファイルやハードディスクの最適化、レジストリの最適化などチューニングツールを市場に投入している。2009年に、これまでにリリースした製品群を統合し、マルウェアスキャン機能も追加したチューニングスイーツとして「PC Matic」の販売を開始した。また、2010年2月にブルースターによって日本語にローカライズされ、日本でも市販されている。

 PC PitstopのCOO Keith Linden氏は、以上のように同社の沿革を紹介し、続いてPC Maticの機能概要と、新バージョンである「PC Matic 2011」の新機能についての説明に移った。

 PC Maticは、クライアントサーバー型のクラウドアプリケーションであり、数々の自己診断機能やチューニング機能はすべてサーバー側の機能として提供される。クライアント側にはブラウザ経由での通信を行う1MB以下のフットプリントの小さいエージェントソフトのみがインストールされる。クラウドアプリであるため、バージョンアップや機能拡張もユーザーは意識することなく利用できるそうだ。

 具体的な機能は、ドライバの自動更新、ディスクのクリーンナップ(ジャンクファイルの削除、デフラグ、リストアポイントの最適化)、プロセスやサービスの最適化、ネットワーク設定の最適化(ダウンロードやストリームの性能が改善される)、レジストリの最適化、マルウェアの検知・削除機能などとなる。ドライバの自動更新は、PC内のドライバを解析し、それらの最新版がないかを各ベンダーサイトやデータベースを検索し、該当するものがあれば自動的にダウンロードし、インストールしてくれる機能だ。このような機能はPC Matic以外で実装しているソフトウェアはほとんど存在しないだろうと、Linden氏はいう。

 そして、これらの解析や最適化処理は、スケジューリング可能で、ライセンスがあれば(有料ライセンスではPC5台まで)、リモートで複数のPCに適用することができる。つまり、自分が契約すれば、家族のPCや遠くに住む両親のPCなどの管理やチューニングも可能ということだ。レジストリのチューニングやマルウェアの検出なども、クラウドアプリの利点を活かし、高度なナレッジが集約されている。とくにセキュリティ機能については、PC Matic 2011では、インターネットアクセスやUSBメモリなどのリアルタイムスキャンもサポートするようになるとのことで、Linden氏はチューニング効果だけでなく、セキュリティ性能にも自信を持っているという。

 また、チューニング後のベンチマークやパフォーマンスデータもサーバー上で管理され、自分のPCが世界中でどれくらいのパフォーマンスランキングにいるかどうかもわかるようになっている。これは、自作派やマニアどうしの新しいコミュニティとなり、アメリカではイベントなども開催されるという。

 PC Maticは発売から1年ほどの製品だが、すでに全世界で2億以上のスキャンが行われており、テレビコーマシャルも好評で、フリーミアム方式のビジネスモデルと相まって一気にユーザー数を増やしたそうだ。無料版でもすべての自己診断機能、分析・レポーティング機能が使えるようになっているが、実際の最適化処理、チューニング作業を自動的に行ってくれる機能は有料版(ライセンスを購入)にしか備わっていない。PC Maticが出力するレポートは、専門家やPCに詳しい人なら、どの設定を変更すればいいか、どのファイルを削除すればいいか、などわかるようになっているので、そのようなユーザーは無料版を利用すればよい。しかし、実際の対策方法がわからない人には有料版の自動チューニング機能がありがたい。米国では、このモデルが受け入れられダウンロード数、有料版の契約数を伸ばしているという。

 日本での販売戦略については、国内の総代理店であるブルースターの代表取締役社長 坂本光正氏は、フリーミアムビジネスは、今後の日本のソフトウェア産業を支える力になるとして、同製品の販売戦略を説明した。

 まず、フリーミアムビジネスではネットでの世論形成が重要だとしながら、口コミやネットだけのアクションでは不十分だとした。米国ではテレビコマーシャルが、認知や世論形成のきっかけとなり成功していることから、日本でも同様なメディア展開は考えている。交通広告も重要なメディアとも述べ、デジタルサイネージの活用も示唆した。また、無料版でもとにかくユーザーを広げるという意味では、多角的な展開も必要であり、USBメモリの付加価値としてPC Maticを同梱したり(USB製品については、グリーンハウスと提携)、PC本体やパートナー企業の製品へのプレインストールやクーポン券の同梱、パッケージ展開も必要だとした。これらのパートナー企業との連携に対しては、パートナー企業の製品やサービス、サイト経由の有料版ユーザー獲得に対するアフィリエイトプログラムなどを用意しており、エコシステムも構築する考えだ。

 パッケージ展開については、8月下旬にマグノリアから発売される予定だ。日本市場において、とくにカード決済より、レシートや注文書・請求書による処理を重視する企業(法人ユーザー)から、パッケージ製品へのニーズは決して低くないそうだ。ブルースターでは、オンライン版を購入したユーザーのために、1000円+送料で「箱」を購入できるようにしているが、オンライン版のおよそ半分が「箱」も購入しているとのことだ。

 また、PC Maticは、グローバル市場でのユーザーの男女比で、女性が40%を占める製品だといい、女性向けのキャンペーンも女性向けのモニター募集サイト「モニプラ」で展開中とのことだ。フリーミアムでは、市場の70~75%を確保するナンバー1の企業とそれ以外、という二極化が顕著になりやすい市場でもあるので、「多角的なPRと販売戦略を展開するとともに、メディアのみなさんにも喜んでもらえるような奇想天外なイベントも企画している。」(坂本氏)とした。
《中尾真二》

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