富士通、ICTシステムの変革を支えるプライベートクラウド対応製品群を販売開始 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

富士通、ICTシステムの変革を支えるプライベートクラウド対応製品群を販売開始

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
富士通のプライベートクラウド対応製品群
  • 富士通のプライベートクラウド対応製品群
  • 標準価格、および提供時期
 富士通は14日、ICTシステムのスピードアップやコストダウンなどの変革を目指す顧客のニーズに応えるため、プライベートクラウド環境構築に必要なソフトウェアの新規製品4種、強化製品1種の販売を開始した。

 今回提供されるのは、「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」「Systemwalker Software Configuration Manager V14g」「Systemwalker Runbook Automation V14g」「ServerView Resource Orchestrator」「Interstage Information Integrator」の5製品。顧客のICTリソースを仮想化し、標準化した開発・実行環境の配備・運用を自動化、さらに業務サービスの一覧や運用状況の見える化を実現するという。また、パブリッククラウドとのデータ連携により最適なクラウド活用を支援する。これにより高信頼・高品質、資産継承性の高いプライベートクラウド環境を構築し、運用コストを低減するとのこと。

 これらの新製品は、富士通の「沼津ソフトウェア開発クラウドセンター」にも適用し、社内システムの実践を通して提供するという。同センターのクラウド化では、年間約7億円のコスト削減、開発環境構築のスピードアップ(6時間から10分に短縮)、さらに約1,340tのCO2排出量の削減を見込んでおり、環境負荷低減にも貢献するとのこと。今後同社では、顧客のプライベートクラウド環境構築にあたり同センターを、移行検証・効果検証を行う拠点として拡充していく考えだ。

 「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」は、これまで利用部門の要求に応じて運用部門が個々に提供していた開発環境や業務システムを、業務サービスとしてカタログ化(見える化)するソフトウェアで、利用部門は業務サービスが一覧として見えるため、必要な時にすぐに利用できる。また、運用部門は業務サービスの利用状況を容易に把握できるため、ICTシステムコストの適正な配賦やリソース計画の立案が可能となる。「Systemwalker Software Configuration Manager V14g」は業務システムごとのOS、ミドルウェア、アプリケーションの組み合わせを、利用者の要求に応じて自動配備するソフトウェア。ソフトウェアの構成や修正適用の状況を業務システム全体を通して一目で確認できるため、管理者の作業負荷を軽減します。「Systemwalker Runbook Automation V14g」はこれまで運用手順書に従って人手で行っていた運用作業を自動化するソフトウェア。運用作業手順については富士通が培った豊富なシステム運用ノウハウをテンプレート化、部品化して提供するとのこと。これにより運用作業の負荷軽減と作業品質の向上を実現する。「ServerView Resource Orchestrator」は仮想化技術を用いて、ICTリソース(サーバ、ストレージ、ネットワーク)を一元管理することにより、管理者が簡単な操作で迅速かつ動的に仮想システムの配備・提供を可能にするソフトウェア。これにより、ICTリソースの有効活用を図ることができる。そして「Interstage Information Integrator」はデータソース連携機能とデータ結合機能を備えた「Interstage Information Integrator」を強化し、SOAに基づく技術でパブリッククラウドとのデータ連携を可能にしてくれる。従来は、転送、異常発生時の再送処理、データ変換などの処理を顧客の環境ごとに構築する必要があったが、このソフトウェアの導入により、プログラミングなしにデータ連携が可能になる。まずは、Salesforce.comとの連携より開始し、順次対応を拡大していくとのこと

 また、支援サービスとして、顧客システムの業務、インフラの現状を見える化し、あるべき姿に向けたステップを提案する見える化サービス、クラウド環境にアプリケーションを移行・構築するアプリケーション構築サービス、クラウドインフラのあるべき姿の提示、標準化されたインフラの設計・構築を行うプライベートクラウドインフラ導入支援サービス、プライベートクラウドの運用を代行するプライベートクラウドマネジメントサービスなど、プライベートクラウド構築による顧客ICTシステムの変革に向けた「プライベートクラウド支援サービス」を整備し、提供する。

 さらにクラウド技術に精通し、顧客の立場でクラウドを検討し提案するICTエキスパート(クラウドアーキテクト)700名でクラウドビジネス推進体制を構築し、富士通の国内約2万5,000名の営業・SEとともに顧客と一体となったICTシステムの変革に取り組んでいく考えだ。なお今回提供されるソフトウェア製品は、5月13日(木曜日)、14日(金曜日)に東京国際フォーラムで開催される「富士通フォーラム2010」に出品される。
《池本淳》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top