LEDバックライト「ブラビア」で市場拡大を目指すソニーのテレビ戦略 | RBB TODAY

LEDバックライト「ブラビア」で市場拡大を目指すソニーのテレビ戦略

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説明を行なったソニーマーケティング株式会社ディスプレイマーケティング部統括部長の粂川滋氏
  • 説明を行なったソニーマーケティング株式会社ディスプレイマーケティング部統括部長の粂川滋氏
  • 春モデルの戦略
  • 今回発表されたモデル
  • 「EX700シリーズ」の3つのポイント
  • 「EX500シリーズ」の概要
  • 「EX300シリーズ」の概要
  • それぞれの薄さ比較(「EX700シリーズ」)
  • それぞれの薄さ比較(「EX500シリーズ」)
 ソニーが20日に発表した液晶テレビ「ブラビア」の新型モデル。同日、東京のソニーでは「ブラビア」の発表会が行なわれた。

 説明を担当したソニーマーケティング株式会社ディスプレイマーケティング部統括部長の粂川滋氏は、今回の戦略として、「LED搭載モデルのラインアップの拡充」、「40V型ベーシックモデルの投入と小型モデルの商品力強化」、「ネットワークコンテンツの拡充と機能進化」を掲げた。

 「EX700シリーズ」は、LEDバックライトならではの省電力性能に加え、高画質エンジン・高コントラスト・倍速動画技術などを盛り込んだ。すべてがフルHDパネルで、52V型/46V型/40V型/32V型の展開となる。最薄部が2.2cmのスタイリッシュなデザインも、エッジライト方式LEDバックライトの恩恵といえよう。予想価格は最小の32V型が120,000円前後、最大の52V型は300,000円前後となっている。

 「EX500シリーズ」、「EX300シリーズ」はLEDバックライトではなく、CCFL(蛍光管)バックライトを採用。「EX500シリーズ」は40V型の1ラインでスタンダードモデル。来年の地デジ移行に向け、今年一層顕在化する買い替え需要をにらんだという。40V型で130,000円前後という予想価格は魅力の一つだろう。

 「EX300シリーズ」は、32V型/26V型/22V型で、ブラック/ホワイト/ブラウンの3色カラバリを用意。22V型ではピンクも加え、全4色の展開となる。予想価格が最大の32V型で90,000円前後(22V型なら70,000円前後)と、パーソナルユースや2台目のテレビ候補としても考えられる価格帯だ。

 今後加速するだろうネットとの融合においては、「ブラビアネットチャンネル」を新たに搭載し、動画や映画、アニメなどのコンテンツ利用を強化。独自のユーザーインターフェースを用いて、使いやすさにも配慮している。現段階で視聴可能なコンテンツはYouTubeやU-NEXT、アクトビラなど。今後順次拡大していく予定とのことだ。また、別売りのUSB接続の無線LANアダプタ「UWA-BR100」により、簡単な設定で家庭内の無線LANを利用してブラビアで視聴が行なえるなど、ハード面でもネット環境の充実を図った形だ。

 説明後の質疑応答では、さまざまな質問が飛び交った。まず、春商戦におけるLEDモデルの役割について問われると、「40V型以上の量販価格帯でEX700シリーズを主力モデルにし、国内の液晶テレビ市場におけるシェアの巻き返しを図りたい」(粂川氏)との見解を述べた。また、先のCEATEC JAPAN 20090やCES 2010でお披露目されてきた「3Dテレビ」との棲み分けについては、「確かに今年はソニーの3D元年とするが、3Dはテレビだけでなくハード/ソフト両面から新たなエンターテインメントを提供するもので、別物として考えている」と答えた。

 興味深かったのは、昨春の段階よりプロモーション費用が増加するという点。粂川氏による「春商戦のレベルでは十分な費用を割く」との言葉からは、今回のモデルに対する同社の積極的な姿勢が見て取れた。

 その後、別室においてデモ展示された各機種を体感する機会を得た。人の不在を自動的に感知して電源をオフにする「人感センサー」などの省電力機能は、さすがにデモの場では実感することができないが、進化した映像エンジンの「ブラビアエンジン3」による高画質化や、倍速動画の「モーションフロー120コマ」、明るさに応じて画質を自動調節する「おまかせ自動センサー」などは、従来機種との比較を通して違いが明確に分かるものであった。

 加えて、「EX700シリーズ」の薄さはやはり大きなポイント。今回の新シリーズ投入により、LEDバックライトモデルの各社の競争はさらに激化していくに違いない。
《小口》

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