日立の環境配慮型&クラウド対応DCが横浜に誕生——グリーンITを加速 | RBB TODAY

日立の環境配慮型&クラウド対応DCが横浜に誕生——グリーンITを加速

エンタープライズ その他

横浜第3センタ(提供:日立製作所)
  • 横浜第3センタ(提供:日立製作所)
  • 約70名のエンジニアが3交代制で24時間・365日監視を行う日立統合管制センタ。JP1など日立の監視システム群ですべてを監視する
  • 情報・通信グループ アウトソーシング事業部 事業部長の渡部芳邦氏
  • 新データセンタの特長
  • 屋上の設備。室外機は写真左上
  • 高温化防止機能のあるポーラスコンクリートパネル
  • 室外機の周りには天然芝が植えられている
  • 柔軟性の高いサーバ室
 日立製作所は6日、横浜にて7月21日に開設したデータセンタ「横浜第3センタ」の内覧会を実施した。同センタは最先端のグリーンITを駆使した環境配慮型データセンタで、クラウドコンピューティング時代に対応した、同社19番目のデータセンタとなる。地上7階・塔屋1階、総床面積10,961平方メートルの鉄筋コンクリート造(PCaPC工法)の内部には、日立統合管制センタも設置。サーバ室は標準的なサーバラックであれば1,000本以上の収納が可能で、局所空調機等の併用により、次世代の高密度ラックにも対応可能。建設費は100億円を超える(今後のUPS増設費なども含む)という。

 内覧会に先だって情報・通信グループ アウトソーシング事業部 事業部長の渡部芳邦氏は、「日立グループの総力を結集して造り上げた。クラウド時代に対応し、これまでどおり、安心で信頼感あるサービスの提供をモットーにお客様の大事なシステムをお預かりする」と説明した。

 同センタは、堅牢性・信頼性、セキュリティ面で従来のDCよりグレードアップし、さらに最新鋭のIT・設備機器や省電力運用ソリューション、自然エネルギーを有効活用するグリーンITが特長だ。2012年度までに消費電力量を、2007年度比で最大50%削減することを目標に取り組んでいるデータセンタ省電力化プロジェクト「CoolCenter50」の成果が適用されている。

 自然エネルギーの活用としては、屋上緑化による空調の効率化が紹介された。屋上に高温化防止機能のあるポーラスコンクリートパネルを敷き詰め、そこから1.5メートルの高さには天然芝を上、そこに室外機を設置。これにより、室外機の入気温度を夏季には5〜10度程度低減し、熱負荷の軽減を実現する。

 サーバ室の空調設備には、NTTファシリティーズと日立アプライアンスの共同開発によるIT装置用床置型空調「FMACS-V(エフマックス-V)」を採用。天井高約3メートル、床下60センチと広い空間を確保することにより、空調効果を高める設計となっている。

 堅牢性では堅固な地盤への直接基礎工事と免震装置を併用し、地域で想定される最大規模の地震にも耐えうる構造設計をもつ。27基の免震装置がビルを支え、揺れを吸収して減衰。ケーブル類には伸縮性のあるカバーとキャスターが取り付けられ震動から守られる。

 高信頼な電源システムとしては総合効率95%の高効率なUPS(無停電電源装置)「UNIPARA」を採用。現在は2基+予備の計3基が設置されており、6基までの増設が可能となっている。日立グループはすべての製品を環境適合製品にしようとしているが、「UNIPARA」はその中でも優れたスーパー環境適合製品に認定されている。コスト面でも、従来の総合効率92%の装置と比較した場合、年間211万円の節約(535−324万円)が見込めると試算する。

 日立製作所では、既存のデータセンタにおいても、機器の入れ替えの際などに、グリーン化を推進していくという。また、グループの総力を挙げて造り上げた「横浜第3センタ」の省エネ化のノウハウをビジネス化し、日立グループとしてデータセンタ事業者向けに提供していく計画もあるという。
《編集部》

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