日立、従来方式よりも短時間・高精度な「三次元超音波探傷システム」 | RBB TODAY

日立、従来方式よりも短時間・高精度な「三次元超音波探傷システム」

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 日立製作所は9日、金属などを切断することなく、超音波を用いて内部の状態を三次元で鮮明に映像化できる「三次元超音波探傷システム」を発表した。

 同システムは、高感度の超音波送受信回路を256チャンネル用いて、三次元で超音波ビームを走査することにより、数秒で厚さ200mm程度のものを三次元映像として表示できるというもの。超音波探傷技術は、金属などの検査物の中に入射した超音波の反射を用いて、ものを切断することなく内部の傷などを検査する技術。従来は、金属などの内部の状態を検査するには、超音波の入射方向を変えながら反射波形を観測して検査を行い、検査物の内部を二次元画像で観測できる「フェーズドアレイ法」と呼ばれる方法が主流だったが、検査物の内部全体を観測するには、超音波センサ自体を移動させ、複数の画像から評価する必要があったため、多くの時間が必要という課題があった。今回開発された三次元超音波探傷システムを利用すれば、従来よりも短い時間で金属などの内部全体を一括して検査可能だ。


 また、検査対象に合わせた任意の三次元走査が可能なので特定の領域だけを検査して三次元映像化したり、3D-CADなどの設計データと組み合わせることで、複雑形状の検査対象でも傷の位置や寸法を容易に評価したりできる。
《富永ジュン》

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