【台湾Valueを探る!〜COMPUTEX TAIPEI 2008〜】日本の声から生まれる製品も!地域にフォーカスしなければ、企業は生き残れない——台湾クーラーマスター・Charles Chiu氏 | RBB TODAY
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【台湾Valueを探る!〜COMPUTEX TAIPEI 2008〜】日本の声から生まれる製品も!地域にフォーカスしなければ、企業は生き残れない——台湾クーラーマスター・Charles Chiu氏

IT・デジタル その他
Charles Chiu氏
  • Charles Chiu氏
  • Z600
  • CHOIIXブランドのノートPCカバー
 RBB TODAYでも何度か登場しているクーラーマスター。今回のCOMPUTEXではリテールビジネスプロダクトの責任者であるCharles Chiu氏にインタビューする機会を得た。同社の現状や日本市場について質問してみた。

——改めてクーラーマスターの事業について教えてください

クーラーマスターは大きく分けてOEMビジネスとリテールビジネスの2種類を行っており、弊社は複数の大手メーカーに製品を供給しています。しかし、ここではリテールビジネスについてお話しましょう。クーラーマスターは、コンピュータの総合的なサーマルソリューションを提供すべく1992年に設立されました。取り扱う製品の範囲は、電源、CPUクーラー、ノートパソコン用のクーラー、ノート用のアクセサリーなどになります。

——製品ラインを強化するために行っていることは何かありますか?

我々はユーザーの支持を集めるために、フォーカスグループを作っています。そこでは、ユーザーがどんな製品を必要としているか?値段は適当なのか?どんなスペックが求められているか?などを調査し、ユーザーの声を製品に反映させています。

——具体的には?

日本にはまだフォーカスグループはないのですが、あるものは日本市場向けにデザインされています。日本は非常にユニークで独特のカルチャーを持っている国なので、CPUクーラーの風神シリーズ(風神匠、風神鍛)は、日本市場向けに特別開発した製品になります。それらはワールドワイドで支持される製品に成長しました。


——日本市場に重要な要素は何ですか?

静音とエレガントが重要だと考えています。日本市場では特に求められていますが、ワールドワイドでも共通のファクターになります。たとえばPCケースのCOSMOSやCPUクーラーの新製品であるZ600がいい例です。Z600はファンレスクーラーとなっており、Z600のZはZEROを表しています。また静音技術は電源にも生かされています。

——デザインという面では何か実績がありますか?

アメリカでは2007 Dream Machine賞を、今回のCOMPUTEXでもDesign and Innovation Awardを受賞しました。 


——ブースには80PLUSのロゴが大きく展示されてました

我々は省電力化にも注目しおり、電源における省電力化について長年研究を重ねてきました。最近ではUCP (Ultimate Circuit Protection) 900Wは80PLUSプログラム(www.80plus.org)が推進する電気機器の省電力化プログラムで、80 Plus Silver認証を取得しました。これは我々にとて非常に重要なことだと考えています。

——今度は新しいブランド出しましたね

クーラーマスターはPCケースや電源などクーリングに非常に強い企業です。それらの技術を、市場が拡大しているノートブックに応用しようと考えたわけです。ブランド名はCHOIIXになります。ノートブックのライフスタイルにマッチしたブランドです。20〜35才のニュージェネレーションをターゲットとしています。

——ところで今回のケースの目玉は何ですか?

シンプルなデザインのアルミケースのATCSですね。以前に生産した製品で、その後出していなかったラインになるのですが、実はユーザーから支持されていた製品なんです。今回は復刻バージョンになります。日本のユーザーが非常に望んでいるものですね。

——CSXのようなハンドペインティングのサービスは、今後も力を入れていきますか?

市場は大きくないと考えてますが、続けていきます。特にゲームユーザーはユニークなプロダクトを望む傾向が強く、自分だけの製品、世界にひとつしかない製品を希望します。そうしたユーザーはお金を余分に払ってでも購入したいと考えています。現在はワールドワイドでよい反響を得ています。

——日本ではどうですか?

前向きに検討しているところです

——日本の自作市場は縮小しています。これについてはどうお考えですか?戦略は変わってきますか?

そうですね。昔はワールドワイドの製品を日本に投入していました。しかし、それでは対応していけなくなってきています。これから他の地域みたいにフォーカスグループを作り、現地の声にフォーカスし、日本からスペックなど意見を出していただいて製品を開発したり、特徴的な製品を投入するようにしたいと考えています。そこから新たなマーケットがまた生まれてくると思います。新しいマーケットを作り出していくことを行っていかなければ成長はないです。

——計画中のプランはありますか?

日本ではE SPORTSはさかんではありませんが、アメリカやヨーロッパでは認知されてきています。そのためゲームのプロダクトラインを計画中です。

——今年の日本のマーケットの伸び率はどれくらいと考えていますか

できれば150%を目指していきたいです。ケースはCOSMOSシリーズが大ヒット商品になりました。ある調査によるとケースシェアでは、昨年末で3位の結果がでています。パワーサプライも頑張りたいと考えています。
《RBB TODAY》
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