「ガラパゴスケータイ」にしない!——ウィルコム新型端末「03」発表 | RBB TODAY

「ガラパゴスケータイ」にしない!——ウィルコム新型端末「03」発表

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WILLCOM 03を手にする代表取締役社長の喜久川政樹氏
  • WILLCOM 03を手にする代表取締役社長の喜久川政樹氏
  • WILLCOM 03を開いた状態
  • 2モードイルミネーションキー
  • WILLCOM 03のカラーバリエーション
  • 歴代のW-ZERO3シリーズ
  • スマートフォン市場におけるウィルコムのシェア
  • WILLCOM 03と同時にHONEY BEEの新色も発表した。ブルーシールアイスクリームとのコラボレーションモデル。ブルーシールでもHONEY BEEをイメージしたアイスクリームを出す予定だという
  • ウィルコムのFeliCaに対応するサービス
 ウィルコムは26日、スマートフォンの新モデル「WILLCOM 03」を発表した。同社のシャープ製スマートフォン「W-ZERO3」シリーズの後継モデルで「W-ZERO3の集大成。商品設計を見直してゼロから開発した」(同社 代表取締役社長の喜久川政樹氏)というほどの自信作だ。

 WILLCOM 03は、Windows Mobile 6.1を採用したスマートフォン。ボディーはスライド式で、これまでのW-ZERO3と同じく横に開くとフルキーボードが現れる。特徴的なのが、画面下部のタッチセンサー「2モードイルミネーションキー」。起動をしているソフトや機能によって十字キーとテンキーが切り替わるというインターフェイスだ。画面は3型のWVGA(480×800ドット)のフルフラットで全面がタッチパネルとなっている。また、ペンによる操作ではなく、指で直接タッチやスライドができる。

 価格はW-VALUE SELECTで月額1,480円の24回払いまたは、63,120円の一括払いが選べる。

 通信規格やインターフェイスは、W-ZERO 3 Advanceなどと同じミニUSB、赤外線通信、Bluetooth 2.0、IEEE 802.11b/gに対応。ワンセグも受信できる。サイズは幅約50mm×高さ約116mm×厚さ17.9mm、重さは約135g。ボディーカラーは、ピンクトーン、ライムトーン、ゴールドトーンの3色をラインナップする。

●ウィルコムはスマートフォンのパイオニアであり第一人者

 2005年末に発売をしたウィルコムの「W-ZERO3」は、日本にスマートフォンを広めた大きなきっかけだ。その甲斐もあり、スマートフォンにおけるウィルコムのシェアは69.2%と大きい。喜久川氏は、「ウィルコムはスマートフォンのパイオニアであり第一人者。ビジネスコンシューマーが使うには優れたデザイン」とアピールした。

 しかし、「『敷居が高いなぁ』という方々も多い」という欠点をあげた。そんなユーザ層にもスマートフォンを広めることを目的にWILLCOM 03は「商品設計を見直してゼロから開発した。基本性能である通話やWeb、メールを強化し『敷居が高いなぁ』という方々もスマートフォンに簡単に使っていただける製品」とアピールした。

 メールはウィルコムのほか、ISPやポータルサイトのものも送受信ができる。Gmail、Yahoo!メール、OCNはIDとパスワードを入力するだけで設定ができる。「パソコンのメール、仕事のメール、1台の端末で誰でも簡単に使えるようになる」とする。

 Webブラウザは「Opera 9.5」を採用。画面をなぞるとスクロール、ダブルタッチで拡大ができるなど操作性が高い。

 メールとWebのインターネット関連だけではなく電話機能も改善した。「これまでのスマートフォンの電話帳は、パソコンの連絡先のように作られていたが、WILLCOM 03では、改善した。威張れたことではないが、当たり前の機能が当たり前のように使えるようになった。これで本当に電話として使えるようになった」と述べる。

●「PCでしか実現し得なかったことをスマートフォンで」——ビル・ゲイツ氏

 発表会では、Windows Mobileを開発した米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長によるビデオメッセージが流された。

 「Windows MobileベースのW-ZERO3が出てから約2年半が立ちます。それから想像を超える新しい機能とサービスを実現しています。WILLCOM 03はそのすばらしい一例と言えます。コンシューマー並びに法人市場においてすばらしい成功を収めると確信しています。かつてPCでしか実現し得なかったような、生産性や豊かさを手にすることができるようになるでしょう」とあいさつをした。

●ガラパゴスケータイは目指さない

 発表会では、喜久川氏が「ガラパゴスケータイは目指さない」「生活密着型」という端末やサービスの方向性を示した。

 日本の携帯電話産業は、高機能な端末や高速通信、リッチなコンテンツなど世界にまれに見る進化を遂げている。しかし、垂直統合型モデルで閉鎖的なため、世界から見ると日本の携帯電話市場は「ガラパゴス諸島」と揶揄される。同氏は日本の携帯電話市場を「高度な進化を遂げたにもかかわらず、世界に出て行けない」と批判する。その上でインテルのCPUであるAtomを採用した「WILLCOM D4」やWindows Mobileを採用したW-ZERO3シリーズ、W-SIMなどをあげ、オープン性をアピールし「ガラパゴスケータイは目指さない」と改めてウィルコムの方向性を示した。

 もう1つは「生活密着型」。通話に特化した端末である「HONEY BEE」を例に挙げた。HONEY BEE通話が中心に考えられた端末で、丸みを帯びた端末だ。特に20代前後のユーザが多い。同社の調査によると総合満足度は80.2%だが、デザインの満足度については98.5%と非常に高い。「生活密着型では、ターゲットにマッチするデザインが重要であるということを証明した」とする。

 生活密着型のもう1つのポイントとしてFeliCaをあげた。長らく待たれていた、ウィルコム端末へのFeliCa搭載だが、2008年第4四半期(2009年1月〜2009年3月)をめどに開始することを明らかにした。SuicaやEdyをはじめとして、QUICPay、ANAとJALのマイレージカードの対応が決まっており、順次、拡大する予定だ。
《安達崇徳》

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