日本HP、エントリー向けブレードサーバを発表!さらなる領域拡大を狙う | RBB TODAY

日本HP、エントリー向けブレードサーバを発表!さらなる領域拡大を狙う

 日本ヒュレット・パッカードは24日、第3世代ブレード「HP BladeSystem c-Class」に対応したブレードサーバの新製品「HP Proliant BL260c Generation 5」を発表。本社で報道関係者に説明会を開催した。

エンタープライズ その他
エンタープライズストレージ・サーバ事業統括ISSビジネス本部ビジネスプランニング部の宮本義敬氏
  • エンタープライズストレージ・サーバ事業統括ISSビジネス本部ビジネスプランニング部の宮本義敬氏
  • HP エンクロージャ出荷台数
  • エントリー領域のブレード比率は0.1%以下
  • エントリーブレードサーバ「HP Proliant BL260c Generation 5」は89,250円〜
  • エンタープライズストレージ・サーバ事業統括ISSビジネス本部ビジネスプランニング部の宮本義敬氏
  • 中小規模向けレンダリングサーバとしても投入の余地があると考える
  • 従来型ブレードサーバとの価格比較
 日本ヒュレット・パッカードは24日、第3世代ブレード「HP BladeSystem c-Class」に対応したブレードサーバの新製品「HP Proliant BL260c Generation 5」を発表。本社で報道関係者に説明会を開催した。

 エンタープライズストレージ・サーバ事業統括ISSビジネス本部ビジネスプランニング部の宮本義敬氏は、ブレードサーバの市場について説明。2007年1〜3月と2008年1月〜3月を比較すると、HPエンクロージャの出荷台数は282%の成長を達成。全体の53%が中堅・中小規模のシステム向けで、ワールドワイドの20%が日本で売れていると話した。また、「今後ブレード市場を広げていくためには、ブレードボリューム領域を広げていくことが大切」と強調。ブレードボリューム領域というのは、「ブレードの機能、集約性に興味を持ちつつ、コストパフォーマンスであったりとプラスアルファの部分に興味がある層だと捉えている」とのことで、いわゆるエントリー市場に対してブレードを戦略的に展開していくと話した。

 宮本氏によると、このエントリー市場におけるブレードの浸透率は、ミッドレンジの16.3%に対して0.1%であるという。「浸透していないのは各社がラインアップを提供していないからだ。それには理由があり、単にエントリーモデルを出しただけでは活用いだけない。啓蒙活動であったり、パートナーと専門家のサポートが重要になる。これが各社躊躇していた理由だろう」。

 今回市場に投入する「HP Proliant BL260c Generation 5」は、89,250円〜と業界初の8万円台のブレードサーバ。c3000、c7000のなかに入れて活用するものだ。従来からあるBL460cは一番安くて20万円台前半からスタートだった。今回の製品はHDDの選択肢が、SATAとなっている。ちなみに、上記の価格はCPUがCeleron 445、メモリ1GB、HDDなしの構成。出荷は5月中旬からとなっている。

 エンタープライズストレージ・サーバ事業統括ISSビジネス本部プロダクトマーケティング部の山中伸吾氏は、製品の詳細について説明した。氏は「ブレードはいいが高いという声も多かった」と話し、エントリー層への訴求をアピールした。大きさはBL460cと同じ、CPUはXeonから、Core 2 Duo、Celeronといった選択肢があり、HDDはSATAとなっている。チップセットはインテル5100を採用し、DDRメモリを使えるようになっているため、低消費電力のCPUと組み合わせることで待機電力76.5Wまで下げることができるというもの特徴であるとした。また、ストレージブレードも利用可能な上、LTO3テープブレードもケーブルレスで接続可能である点を強調した。

 ターゲットについては、システムにコストをかけられない中小規模顧客、低価格サーバを大量に必要とするホスティング・WEB2.0企業の顧客の2種類を挙げた。「1台のサーバ価格が安くなれば、初期導入費用が大幅に減る。今まではBL460c4台とc3000での最小構成価格は2,037,000円。BL260c4台とc3000の最小構成では1,213,800円と、低価格でスタートが可能だ。1月に発表したタワー型のエンクロージャを使えば、ラック不要、専用コンソール不要、AC100V電源利用可能など、多くの顧客に使ってもらえる機会が増えるのではないか」との予測を示した。さらに、山中氏は最速のCPU クアッドコアXeon E5450(3GHz)が利用可能なことについて触れ、「中小企業のなかでCGやビデオを作っている企業はレンダリング、ビデオエンコードにCPUパワーを必要とする。こうした方々はワークステーションを何台も並べるなどしているが、今回の製品は16CPU64コア搭載可能で650万をきる価格で提供できるので、ここの顧客もターゲットになりうる」と話した。さらにホスティング・WEB2.0企業に対しする訴求としては次のように話した。この分野の顧客は、「イメージとしてはオンラインゲームを運営していたり、SNS、コンテンツ配信にかかわっている企業」と説明。「新興のIT企業が多いが、これらの顧客はサーバがないとビジネスにならない。初期投資ではできるだけコストを抑えたいという顧客が多い」「しかもデータセンターを持っていない企業が多いので、ラックを借りることになる。そうするとレンタルラックの費用をできるだけ抑えたいので、ひとつのラックにいっぱい詰めるものが欲しいということになる」などと分析。「安・小・低」サーバという表現を使い、それらの層のビジネス要件を満たすためには、ひとつの機能を満たしただけでは不十分で、低価格、高密度実装、低消費電力の3点すべてを満たしていないと受け入れられず、今回の製品はぴったりだとした。

 さらに氏は、従来型ブレードサーバと最安値での下記のような価格比較を提示。ホワイトボックスなど260万円(SATA HDD 16台、格安1Uサーバ16台ほか)の1Uサーバを使っているユーザーは、なかなかブレードに踏み切れないでいたが、今回の製品は一挙に1Uサーバ程度の価格(20万円ほどの差)とすることで、選択肢になると話した。
《小板謙次》

関連ニュース

特集

page top