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「2008年はクラスタストレージの年」——アイシロン・システムズ

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Xシリーズ
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 アイシロン・システムズは29日、都内で記者会見を開催し、次世代仮想データセンター向けのクラスタストレージシステムとして“Xシリーズ”を発表した。同社はIsilon IQシリーズ販売しており、今回の製品はその新製品。CPUがデュアルコアのIntel 5100シリーズ(キャッシュ4MB)に、またColdWatt社の電源を採用することで電源効率も30%向上しているという。


 同社代表取締役の瀧口昭彦氏は「今年は大きなブレイクの年。プラットフォームを強化したという意味で3年ぶりの製品だ。新しいソリューションを提案できるだろう」と自信を見せた。

 また、米Isilon Systemsのマーケティング・コミュニケーション担当シニア・ディレクターであるジェイ ウォンポルド氏は、2008年はクラスタストレージの年であると話し、同社の優位性を強調した。ネットワーク・アプライアンスの「Data ONTAP GX」、EMCの「project Maui and Hulk」やHPによるPolyServe買収、IBMのXIV買収などを挙げながら、大手がストレージのプロジェクトを進めている現状は、ストレージ市場の重みを示している証拠であるとし、同社はその先頭を走っていると話した。

 さらに、プロダクト マネージメント担当シニア ディレクタのサム・グロコット氏はデータセンターで起きている技術革新として仮想化と高速化(10GbE)などを紹介し、それらに比べてストレージは遅れている部分であるとした。「従来のストレージシステムであるSAN/NASはスケラビリティーに欠ける。そして管理しなければいけない部分がたくさんある。我々はこれらの問題点をXシリーズでで解決している。SAN/NASに比べて100倍のスケーラビリティー、20倍のパフォーマンスを発揮する」。

 氏は「ストレージをNASで対応していくことにはプラスの側面もある。NASであればSnapshot機能も提供できるし、比較的、設定やコンフィギュレーションが用意にできる。しかし、大規模なVMwareの環境下ではスケラビリティーや管理要件などにあわない部分が現れ、管理も複雑になってくる」と話した。XシリーズではVMwareに対して大きなストレージのプールを作ることができ、また仮想化環境を拡張してもシステムを中断させることなく拡張することが可能だと強調した。

 ちなみに、今回同社は次世代仮想データセンター構築のため、複数社と戦略的な提携を結んでいる。もちろんストレージ部分を担うのはアイシロンだが、Cisco WAAS(Wide Area Aplication Service)とXシリーズとの相互運用性が確認されたと発表、広域データサービスのRiverbed Technologyとの提携を発表するなどネットワーク部分を強化。また、次世代コンピューティングでシームレスな運用を図る意味では、VMwareの認定を受けESX Server 3.0に統合されたことを発表している。なお、すでに60社以上が今回発表したXシリーズを導入しているとういう。
《RBB TODAY》
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