インテルのグリーンIT——データセンターにおける高電圧直流給電技術などを発表 | RBB TODAY

インテルのグリーンIT——データセンターにおける高電圧直流給電技術などを発表

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プレゼンテーションを行ったトム・アルドリッジ氏
  • プレゼンテーションを行ったトム・アルドリッジ氏
  • 400V直流による給電が実現すれば変換による電力のロスを大幅に抑えることができる
  • エコラックのデモ
  • エコラック
  • AC給電とDC給電の消費電力の差がリアルタイムで計測表示された
  • NTTファシリティーズ研究開発本部の廣瀬圭一氏
  • DC(直流)給電のメリット
  • AC給電とDC給電の比較図。AC給電の場合4回の変換工程があるため無駄が多い
 インテルは、17日、秋葉原で開催された「インテル プラットフォーム技術セミナー2007」で「グリーンITに対するインテルの提言」と題した、省電力への取り組みなどについての研究開発報告を行った。

 「グリーンIT」とは経済産業省の音頭で12月に発足したプロジェクト「グリーンITイニシアティブ」を指している。このプロジェクトは経産省とIT関連分野の業界5団体が「グリーンITを利用した環境保護と経済成長の両立」を目的に「ITによる省エネ」と「ITの省エネ」を推進するために開始したものだ。インテルの発表は主に「ITの省エネ」について述べたものだ。

 セミナーでは、高性能かつ低消費電力を実現する各種技術の開発や「Climate Savers」、「Green Grid」といった環境問題について扱う業界団体の設立とその活動など、インテルのグリーンITに対する取り組みが報告された。

 中でも近年電力消費量が突出して増大する傾向にあるIDC(インターネット・データセンター)における電力供給の高効率化・高信頼性を実現するための高電圧直流給電技術の開発については力を入れており、コーポレート・テクノロジー統括本部 システム・テクノロジー・ラボ プリンシパル・エンジニアのトム・アルドリッジ氏によるデモを交えたプレゼンテーションが行われた。

 現在ほとんどのIDCではAC(交流)による給電が行われているが、UPSやPDUなどで数段階の変換工程が発生するため、実際にサーバ機器で利用できる電力は給電量の50%にすぎないが、インテルが推進する400V DC(直流)による給電環境が実現すれば、電力のロスを大幅に抑えられるだけでなく信頼性の向上や経費の削減も期待できるという。

 実際に壇上で行われたインテルの400V DC電源を備えたサーバ「エコラック」のデモでは、ACによる給電に比べDCでは消費電力が8%削減された。これを年間に換算すると117万ドル(約1億3000万円)の電力費と6346トンの二酸化炭素を削減できるという。

 また、NTTファシリティーズ研究開発本部の廣瀬圭一氏からは、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託により仙台市で行われている新電力ネットワークシステム実証研究の報告も行われた。ここで行われている高電圧直流電源の実証実験ではインテル製のサーバが使用されているという。
《田口和裕》

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