ナノテク駆使して世界最高の反射性能を実現——東レ、液晶ディスプレイ用反射フィルムを開発 | RBB TODAY
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ナノテク駆使して世界最高の反射性能を実現——東レ、液晶ディスプレイ用反射フィルムを開発

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液晶ディスプレイ用反射フィルム模式図
  • 液晶ディスプレイ用反射フィルム模式図
  • 微細気泡写真
  • 気相と固相の界面での多重反射模式図
 東レは、世界最高の反射性能を有する液晶ディスプレイ用反射フィルムの開発に成功した。

 同社の反射フィルムは、微細な気泡を多数内包した二軸延伸ポリエステルフィルムで、気相と固相の界面(以下「気固界面」)での多重反射により、液晶ディスプレイの輝度向上を図れる一方、優れた耐熱性や平坦性を有している。

 今回の開発では、東レ独自のナノアロイ技術(※1)に高精度の積層延伸技術(※2)を融合させることで、微細な気泡形状をコントロールすることに成功。この結果、耐熱性や平坦性を従来以上に向上させつつ、世界最高の反射性能を発現するフィルムの開発に至った。

 近年、液晶テレビの普及と需要の拡大に伴い、大型化や高輝度化の進展とともに省電力化への対応が求められていた。この開発が、これらの技術課題達成に大きく役立つことになるという。

※1  東レ独自のナノアロイ技術 
ポリエステルフィルム中に非相溶性樹脂を分散、延伸することにより、樹脂の界面を起点に発生した「亀裂」が成長することで微細な気泡が発生する。この気固界面の多重反射を利用した反射性能を極大化するため、独自のポリマー設計を行うとともに、核剤となる非相溶性樹脂をマイクロからナノレベルでアロイ化、分散制御することで、最適な気泡構造を形成することができる。 

※2 高精度積層延伸技術 
この技術を適用することで、微細気泡構造を効率的に形成し、反射効率を極限まで高めることできる。さらに、反射光の散乱制御を追求したフィルム積層技術を組み合わせることで実質的な光利用効率を99%まで高め、従来に比べて飛躍的な反射性能の向上を実現し、世界最高レベルの輝度を発現する反射フィルムの開発に成功した。
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