日立小型軽量ロボ「エミュー2」は、二輪・四輪のトランスフォームでタチコマ風多脚車輪走行! | RBB TODAY
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日立小型軽量ロボ「エミュー2」は、二輪・四輪のトランスフォームでタチコマ風多脚車輪走行!

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EMIEW 2
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 日立製作所は21日に、小型軽量な対話型ロボット「EMIEW 2」(エミュー・ツー)を開発したと発表した。

 「自律移動技術」を備えており、オフィスの通路や机の配置に応じて自分で経路を見つけ地図を作成し、行きかう人の間を縫って訪問者を目的地に案内したり、飲み物や書類を届けることが可能だという(最大速度6km/h)。

 日立は「人と共存し人をサポートするサービスロボット」、すなわち「人間共生ロボット」の実用化に向けて研究開発を進めており、2005年3月に、倒立二輪移動機構による機敏な動作と遠隔音声認識によるコミュニケーション能力を特長としたロボット「EMIEW」(エミュー、Excellent Mobility and Interactive Existence as Workmate)を開発、2005年の愛・地球博でデモンストレーションを行っている。

 今回開発された「EMIEW 2」は、オフィスビルなどの環境での利用をめざして、身長80cm・体重13kgと「EMIEW」より小型化されているが、体重の13kgについては、「成人女性の可搬重量」として基準とされることが多い15kgを下回る13kgとしたとのこと。人と協調したサービス作業を行うためには、人と同等の移動スピードと停止時の安定した動作が必要となるが、移動時は「EMIEW」で開発した二輪による時速6kmの高速移動動作を継承し、停止時や作業時は安定な四輪姿勢に変形できる脚車輪型移動機構が、あらたに開発された。

 また「EMIEW」の特徴であった、音声コミュニケーションや歩く人の間を縫って移動できる技術(障害物回避技術)に加えて、2006年3月に発表した、自ら生成した地図を用いて目的地へ自動で到達する「自律移動技術」も備えている。電源はリチウムイオン電池で約1時間動作可能。

  なお「EMIEW 2」は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業 「次世代ロボット実用化プロジェクト(プロトタイプ開発支援事業)」の一環として開発された「EMIEW」の技術をベースに、さらに技術を発展させたものとなっている。
《冨岡晶》
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