アッカ・ワイヤレスもWiMAX免許申請、事業計画詳細を発表——料金は通信カードより安く! | RBB TODAY

アッカ・ワイヤレスもWiMAX免許申請、事業計画詳細を発表——料金は通信カードより安く!

 アッカ・ネットワークスやNTTドコモなどが出資する、モバイルWiMAX事業の企画会社であるアッカ・ワイヤレスは11日、総務省に対して2.5GHz帯の周波数を利用する特定基地局の開設計画(事業免許)の認定申請を行った。

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アッカ・ワイヤレスの代表取締役社長である木村正治氏
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  • 事業計画のスライド
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  • アッカ・ワイヤレスに出資するパートナー企業
  • アッカ・ワイヤレスに出資する企業の代表者
 アッカ・ネットワークスやNTTドコモなどが出資する、モバイルWiMAX事業の企画会社であるアッカ・ワイヤレスは11日、総務省に対して2.5GHz帯の周波数を利用する特定基地局の開設計画(事業免許)の認定申請を行った。これに伴い、同社は計画の概要を発表。順調に免許が交付されれば、2009年3月にサービスを開始する予定だとした。

 アッカ・ワイヤレスでは、IEEE 802.11e規格(モバイルWiMAX)を用いて、最大で下り40Mbps/上り5Mbpsの移動通信を定額で提供する計画。2009年には25万加入/売り上げ60億円、2013年には500万加入/1,500億円を目指す。

 計画によるとサービスエリアは、

 開始当初:東京23区
 2009年中:首都圏の国道16号線内/大阪市/神戸市/京都市/名古屋市(人口カバー率約30%)
 2010年中:東名阪の主要都市/札幌/仙台/静岡/福岡(50%)
 2011年〜2012年:人口カバー率約50%
 2013年:約70%

となっている。

 料金について具体的なことは示されなかったが、アッカ・ワイヤレスの代表取締役社長である木村正治氏は「現在のデータ通信カードよりもかなり安くできる」と示した。

 サービス開始当初はパソコン用のカード型端末、のちにパソコンへの組み込み、2010年には家電への組み込み、将来的には車載端末にも広げる計画だ。これを実現するために木村氏が示したのは、「グローバル・スタンダード」をベースにした「オープン/水平分業モデル」だ。

 具体的には、さまざまなデバイスで利用することを想定し、複数のデバイスであっても、1つのIDでアッカ・ワイヤレスの通信サービスが利用できるようにする。これは、これから登場するモバイルWiMAXの機器が、IEEE 802.16eという世界標準の規格にあわせているためできることだ。

 また、積極的にネットワークを開放し、MVNOにより各ISPに提供する。アッカ・ワイヤレスには、朝日ネット、ソネットエンタテインメント、NECビッグローブ、フリービット、ニフティが出資。MVNOにより、アッカ・ワイヤレスのネットワークを利用してISP事業を行うとする。なお、ここにあげた多くのISPは、ソフトバンクとイー・アクセスが計画するモバイルWiMAX事業にも出資をしている。この点については各ISPともに、複数のキャリアの回線を利用しブロードバンド接続サービスを提供してきたこれまでと同じように、モバイルWiMAXにおいてもユーザに多くの選択肢を与えるためとしている。

 高速通信が可能な移動通信網としては、Super3Gや4Gを進めるNTTドコモは、重複投資になる。同社の代表取締役社長である中村維夫氏は、現行のHSDPAでは3.6Mbps、Super3Gでは100Mbpsで、モバイルWiMAXは40Mbpsであり、多種多様なサービスを提供するには、必要だとする。さらに、「3Gでは、周波数が逼迫してきており、PCでのストリーミングの再生などができない。しかし、モバイルWiMAXでは完全な定額制が期待できる」とし、携帯電話とモバイルWiMAXはすみわけができるとしている。

 出資各社の役割だが、通信会社であるアッカ・ネットワークスとNTTドコモはネットワークの構築や運営、東京放送はリアルタイム配信などのコンテンツサービス、朝日ネット/NECビッグローブ/ソネットエンタテインメント/ニフティ/フリービットの各ISPは、MVNOによる回線の販売を行う。

 また三井物産は、MVNOに必要なネットワークの認証、請求書の発行、端末の物流などを代行。KT(Korea Telecom)とYRP事業開発研究所は、グローバルな展開をサポート。さらに、アイテック阪急阪神と京浜急行電鉄は、鉄道システムへのモバイルWiMAXの活用を実施。JPモルガン証券、Ignite Group、DCMは、財務基盤の強化と戦略を支援する。

 これら各社により300億円を調達。ほか、金融機関からの融資などより合計720億円の資金で事業を開始する。

●アッカ・ワイヤレスへの出資額(総額300億円)
 アッカ・ネットワークス:46.7%
 NTTドコモ:25.3%
 アイテック阪急阪神:1.7%
 京浜急行電鉄:1.7%
 朝日ネット:1.7%
 NECビッグローブ:0.2%
 ソネットエンタテインメント:0.2%
 ニフティ:0.2%
 フリービット:0.2%
 YRP事業開発研究所:0.00%(1,000万円)
 JPモルガン証券:8%
 Ignite Group:4%
 DCM:3.3%
 三井物産:出資額未定
 KT:出資額未定
 東京放送:出資額未定
※10月11日現在。出資の確定または、意向表明によるもの

 なお、NECビッグローブ、ソネットエンタテインメント、ニフティ、フリービットらISPは、イー・アクセス、ソフトバンクが中心となる「オープンワイヤレスネットワーク」へも各5千万円(出資比率で0.25%)を出資している。
《安達崇徳》

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