ソフォスは2日、6月のWebベースおよびメールベースのコンピュータウイルスそれぞれの報告数をまとめた「Webウイルストップ10」「メールウイルストップ10」を発表した。 同社のグローバルモニタリングチームの調査によると、Webベースの脅威が大きく増加していることが確認された。同社が6月中に検知した感染Webサイトの件数は1日平均29,700件にのぼっているが、そのうちの80%以上は正規のサイトがハッキングされたもの。2007年6月におけるWebウイルストップ10は以下の通り。1.Mal/Iframe 64.0%2.Mal/ObfJS 10.1%3.Troj/Psyme 3.8%4.Troj/Fujif 3.1%5.Troj/Decdec 2.7%6.VBS/Redlof 2.5%7.Mal/Packer 1.1%8.Troj/Ifradv 1.0%9.VBS/Haptime 1.0%10.Mal/Zlob 0.9%その他 9.8% チャートの1位に挙がったIframeは、Webサイトの脆弱性をついて悪質なプログラムをサイト上に埋め込むマルウェアで引き続き大規模な感染を見せ、6月に発見されたWebウイルスのほぼ3分の2を占めているという。 また、6月にソフォスが検知したマルウェアに感染したWebサイトを、ホスティングしている国別にまとめたランキングは以下のとおり。1.中国(香港を含む) 59.3%2.アメリカ 23.9%3.ロシア 3.6%4.ドイツ 1.7%5.ウクライナ 1.4%6.イタリア 1.0%7.台湾 0.8%8.ブラジル 0.8%9.イギリス 0.8%10.カナダ 0.6%その他 6.1% 一方、トップ10メールウイルスは以下のとおり。1.W32/Netsky 31.4%2.W32/Mytob 20.9%3.Mal/Iframe 10.9%4.W32/MyDoom 6.4%5.W32/Sality 5.4%6.W32/Zafi 5.0%7.W32/Bagle 5.0%8.Mal/DownLdr 2.6%9.W32/Stratio 2.6%10.W32/Nyxem 2.0%その他 7.8%メールウイルスのチャートでも、Iframeが3位にランクしており、WebウイルスがWebだけでなく、HTMLメールによっても感染を広げていることが確認されている