米アップルは11日(現地時間)、最新OS「Mac OS X Leopard」の最終版に近いバージョンを公開した。
Mac OS X Leopardは、6回目のメジャーリリースとなるOSで、10月に出荷予定となっている。バージョンとしてはMac OS X 10.5となる。300以上の新機能が含まれるという。新しいデスクトップと、Dockには新機能「Stacks」が加わり、ファイルを直感的に整理できるようになった。マウスをクリックするだけで、スタックの中身を瞬時に広げて見ることができる。また、再設計されたFinderには、ファイルやアプリケーションの検索・閲覧を容易に行える新機能「Cover Flow」が加わった。Finderの新しいサイドバーによってMac上のファイル配置の構成が単純化され、ホームネットワーク上で共有しているMacやWindows PCに容易にアクセスが可能だという。
プロセッサのハード技術開発の最新成果を活用した新技術も盛り込まれている。アプリケーションが64ビットプロセッシングのアドバンテージを完全に活用しながらも、既存の32ビットMac OS Xアプリケーションやドライバも同時に動作することを可能にする。マルチコアの容易な最適化とスケジューリングにより、最新のインテルハードウェアのアドバンテージを活用できる。
そのほか、iChatやMailアプリケーションも、これまで以上にユーザー独自のカスタマイズができるなど、機能を向上させている。Mac OS X 10.5は10月出荷予定で、Apple Store、アップル直営店、正規代理店を通じて販売される。シングルユーザーライセンス129ドル、Mac OS X Leopard Family Packは、同一の家庭内で5ユーザーまで利用できるライセンスで、価格は199ドルとなっている。
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