沖電気工業(以下、沖電気)は5日、同社のIPソリューションに新たに組み込まれたビデオ会議システム「Visual Nexus(ビジュアルネクサス)」の記者説明会を開催した。 「Visual Nexus」は、TCBテクノロジーズとのビデオ会議システム事業の譲渡契約の締結(5月17日発表)に伴って沖電気が譲り受けたソフトウェア型ビデオ会議システム。TCBテクノロジーズでは2003年の発売以来、NTNや全農JAなど計200社以上、国外でも50社近い企業ですでに導入されているという。映像・音声・データのリアルタイム送受信を実現し、標準規格H.323およびSIPに準拠。100カ所以上の接続が可能で、Polycomやソニー、NTTなどの主要なビデオ会議端末に加え、固定電話や携帯電話、マイクロソフトのLCSなどとも相互接続でき、既存の機器を有効活用して様々なネットワークから接続できるのが特徴。 記者説明会では、会場となった本社ショールーム(虎ノ門)と品川・大阪をインターネット回線で接続、大画面に映像を映し出しながら、PCクライアント(Visual Nexus Endpoint)間でPowerPointや動画のファイルを共有するビデオ会議が披露された。また、沖電気のIPテレフォニーサーバ「SS9100」との連携がすでに実現されているということで、ソフトフォン「Com@WILL」で参加したテレビ会議も披露された。デモは384kbpsの通信速度で行われたが、Visual Nexusの紹介にあたった元TCBテクノローズで現沖電気のビジュアルネクサスカンパニー プレジデント 鈴木敦久氏によると「実際には192kbpsでもほとんどストレスを感じることはない」と言う。ADSL接続でも使用に耐えられることから、テレワーク需要にも対応可能としている。 沖電気のIPソリューションとしては、これまでのIPテレフォニー、IPコンタクトセンター、ソフトフォン・IM・TV電話、モバイルに加え、Visual Nexusによってビデオ会議が加わった。「これでIPコミュニケーションのポートフォリオが完成した」と言う沖電気のIPシステムカンパニー プレジデント 坪井正志氏は、「Visual Nexusは国外でも実績があり、今後の当社のIPソリューションのグローバル展開に向けても重要な位置付けにある」と語った。 Visual Nexusは「現在のネットワーク環境で実用可能な製品」であるとして、既存ネットワーク向けビデオ会議システムとして訴求していくが、沖電気のコーデック技術を使ったハイビジョン映像対応や他のIPソリューションとの連携などにより、NGN環境を見すえた新たなソリューションを今後2〜3年で次々と投入していくとしている。販売チャネルは、従来のVisual Nexus認定代理店6社と、沖電気のIPソリューション各パートナーの2種類。2010年には10億円の売上を、また国内シェアも現在の6%(沖電気推計)から20%を目指す。
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