商用ネットワークで光通信量子暗号方式による中継伝送実験が成功 | RBB TODAY
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商用ネットワークで光通信量子暗号方式による中継伝送実験が成功

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 ソフトバンクテレコム、日立情報通信エンジニアリング、および玉川大学・ 広田修教授は6日、商用ネットワークを利用した光多段中継伝送、および光通信量子暗号(Y-00)方式による暗号化伝送実験に成功した。

 同実験は、今回の実験のために開発された日立情報通信エンジニアリングの2.5Gbps光通信量子暗号(Y-00)送受信機とソフトバンクテレコムの商用光ファイバ伝送路と商用光増幅器を接続することにより、世界最長となる総延長192kmに及ぶ光多段中継伝送とIPデータ(ギガビットイーサネット)、およびファイバチャネルのY-00暗号化伝送を行ったもの。次世代ネットワークで活用できる高セキュアな通信技術の確立と現在普及している商用ネットワークサービスへの適用の可能性を検証するのが目的だ。

 従来のY-00伝送装置は片方向のみの通信に留まっていたが、今回開発された送受信機では双方向伝送を可能としたことにくわえ、光変調多値数を256値から1024値に増加させ、安全性増強策を付加することでより安全性を高めた。また、エラーフリーWDM通信、IPパケットおよびファイバチャネルプロトコルのパケットロスレス伝送にも成功し、ブロードバンド環境下でのさまざまな商用ネットワークサービスへの適用性が確認された。

 今後は、IP-VPNサービス/広域イーサネットサービスなどの企業向けブロードバンドIPネットワークサービスやISP向けバックボーンネットワークへの展開が期待されている。
《富永ジュン》
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