WORM_STRATIONが流行の兆し−−トレンドマイクロ1月のレポート | RBB TODAY
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WORM_STRATIONが流行の兆し−−トレンドマイクロ1月のレポート

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 トレンドマイクロは6日、2007年1月のコンピュータウイルス感染被害報告件数のマンスリーリポートを発表した。

 同レポートは、2007年1月1日から31日までに日本のトレンドマイクロサポートセンターに寄せられたウイルス被害件数をランク付けしたもの。被害件数にはウイルス発見のみの数字も含むほか、亜種もまとめてカウントされている。ランキングは以下のとおり。

【1位】BKDR_AGENT/150件
【2位】WORM_STRATION/81件
【3位】WORM_RBOT/78件
【4位】TROJ_SMALL.EDW/63件
【5位】TROJ_ROOTKIT/59件
【6位】WORM_SDBOT/54件
【7位】ADWARE_ABETTERINTERNET/44件
【8位】TROJ_DLOADER/30件
【8位】PE_VIRUT/30件
【10位】ADWARE_BESTOFFERS/23件

 2007年1月度のウイルス感染被害の報告件数は7,448件で、先月の7,764件から大きな変化は見られない。ただし、2006年9月に大流行し、年末にはいったん報告数が減少しつつあったマスメール型ワーム「WORM_STRATION」に新たな亜種が発見され、被害件数がわずかながら増加傾向にあるため、同社では注意を促している。

 4位にランクインした「TROJ_SMALL.EDW」は、1月下旬に欧米を中心に世界的に流行したトロイの木馬で、ユーザーの関心が高いニュースを装ったスパムメールの添付ファイルとして大規模に拡散している。少しずつ機能が追加されて、悪質になっていく大量の亜種の登場や、侵入後に不正プログラムをダウンロードする「シーケンシャル攻撃」と呼ばれる手法により、大きな被害をもたらした。現在の亜種ではルートキット活動が行われて駆除がより困難になったほか、マスメール型ワーム「WORM_NUWAR.CQ」との連携で感染力が強まっている。同社では、このようなウイルスの被害を避けるには不審なファイルやサイトに対して注意するだけでなく、不正Webサイトへの接続をブロックするURLフィルタリング機能が有効だとしている。

 また、2007年2月6日現在未対応のMicrosoft Wordのセキュリティホールに対してゼロデイアタックを行う新種のウイルス「TROJ_MDROPPER.ER」への警告も同時に行われている。TROJ_MDROPPER.ERは、ほかの不正プログラムにより作成、ダウンロード、または電子メールの添付ファイルとして侵入し、TEMPフォルダ内に不正なEXEファイルを作成する。影響を受けるのは、Windows 98/ME/NT/2000/XP/Server 2003。同社では、1月30日にリリースしたパターンファイル 4.231.00ですでに対応済みとしている。
《富永ジュン》
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